全国の有名進学塾によるオンラインライブ授業「Gakken ON AIR 中学講座」始動

 オンラインライブ授業を核とした新しい教育サービス「Gakken ON AIR(学研オンエア)」が始動。有名進学塾の精鋭講師によるライブ授業とAIによる個別最適化学習が中学生向けに提供される。学研メソッド木本充氏に、ライブ授業にこだわった理由、背景や特長を聞いた。

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全国の有名進学塾によるオンラインライブ授業「Gakken ON AIR 中学講座」始動
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 オンラインライブ授業を核とした新しい教育サービス「Gakken ON AIR」が2021年5月11日にスタートした。学研グループの進学塾におけるトップ4.5%の精鋭講師 * によるオンラインライブ授業と、AIによる個別最適化学習を中学生向けに提供している。
* 学研塾グループの全講師を対象に毎年実施する「学研塾講師検定」の上位級認定者

 デジタルネイティブかつオンラインネイティブ世代に向けた新サービス「Gakken ON AIR」の開発を主導した、学研メソッド 塾販売推進事業部 部長の木本充氏に、オンラインライブにこだわった理由、開発に至る背景やサービスの特長を聞いた。

こだわりのライブ授業
まずは中学生向けにスタート



--学研グループにおける「Gakken ON AIR」の位置づけを教えてください。

 学研グループでは現在、小学生向けの「ことばパーク」、大学受験生向けに「プライムゼミ」などをオンライン学習サービスとして提供していますが、「Gakken ON AIR」は、中学生向けオンラインライブ授業という、学研グループ内での新しい取組みになります。

コロナ禍で加速したオンライン化の波に乗る



--オンラインの学習サービスがコロナ禍で急速に増えてきましたが、コロナ禍でのこの1年、貴社ではどのような対応をされてきたのでしょうか。

 2020年3月の緊急事態宣言による学校休校を機に、4月に「学研ネットスクール」をオンラインで開講しました。中学1年生は、環境が大きく変わりますので、ただでさえ新しい学校生活への不安があります。それがコロナ禍で通学ができず、さらに不安が増しているだろうと思いました。中学校生活をイメージしてもらい、少しでも安心してもらえるようにと、学研の本社ビルに勤務する有志が数名ほど集まり、オンラインによるライブ授業の配信をはじめました。私自身も塾講師を長年やってきた経験がありますので、英語や社会の授業を担当しました。不安に感じている子供たちの学びを止めないために、スタッフで知恵を絞り、オンラインでできることから着手していった一斉休校期間でした。

学研メソッド 塾販売推進事業部 部長 木本充氏
学研メソッド 塾販売推進事業部 部長 木本充氏

--短期間で準備し、実現させたオンラインライブ授業の経験が、今回の「Gakken ON AIR」につながっているわけですね。

 はい。かなり手応えを感じました。開講当初は30名ほどだった受講人数もどんどん増えて、最後は300名ほどになりました。また、双方向での質問もチャットで受け付けると、生徒からは色々な質問が出てきました。

 2018年ごろから、学研グループ内部でもオンラインによる学びを検討していましたが、まさかこんな急速に学びの場がオンラインに向かうとは思ってもいませんでした。コロナ禍によってオンライン学習が必然になったことで、機材も揃えて、しっかりとしたクオリティで、何より生徒のやる気や継続する気持ちを引き出す商品として確立させようと誕生したのが「Gakken ON AIR」です。

オンラインライブ授業の緊張感と個別最適化へのこだわり



--「Gakken ON AIR」の特長を教えてください。

 特長として第1に挙げられるのは「オンラインライブ授業」です。もともとオンラインの特徴は、時間と場所を選ばないといったことがあると思いますが、Gakken ON AIRの授業は、ライブ配信ですので決まった時間に授業が始まります。毎週決まった時間に授業を受けてモチベーションを上げ、家庭学習に繋げるというサイクルを継続していくことが中学生にとってはとても大切だと考えています。

 また、Gakken ON AIRの授業は双方向で、質問もできますので家庭学習で分からなかったところを次の授業ですぐに解決することができます。Gakken ON AIRの「オンラインライブ授業」は、学力をつけることに加えて、家庭学習のペースメーカーとしての機能も持ち合わせているということになります。

精鋭講師によるオンラインライブ授業のようす
精鋭講師によるオンラインライブ授業のようす
精鋭講師によるオンラインライブ授業のようす

 私たちのグループには講師が数多くいます。その講師ひとりひとりが指導力を発揮し、魅力を伝えることができるのは、やはりライブ授業です。無料で試験実施したプレ講座では、どれくらいの文字の大きさで書けば良いか、動きが板書にかぶらない立ち居振る舞いなどの課題が見えた点もありましたが、改善を重ね、今は対面さながらの迫力ある授業が実現できています。講師たちは熱意と自信をもってカメラの前に立ち、授業を行っています。

--受講の流れを教えてください。

 申込み後まず、紙のテキストが自宅に届きます。授業時間が来たらアクセスしてテキストを見ながら約70分のオンラインライブ授業を受講します。

 1クラスの定員は全国から集まった約80人。通常の塾での授業と同様にノートをとったり、双方向で質問をしたりもできます。手をあげるボタンやQ&Aシステムで質問も送ることができるので、講師が一方通行で進めるのではなく、わかるまでしっかりと教えるという塾本来のあり方がベースです。授業後は、すぐに確認テストを実施。この確認テストの正誤情報をもとにAIが判別して、ひとりひとりに最適化された専用の宿題を提供します。そしておよそ1~2か月に1回のペースで単元テストを実施する、という流れです。

オンラインライブ授業と個別最適化学習の組み合わせで理解度を深めていく
オンラインライブ授業と個別最適化学習の組み合わせで理解度を深めていく

ひとりひとりの理解度を向上する「GDLS」



--宿題で利用されている個別最適化教材の仕組みを教えてください。

 学研が独自に開発したAI搭載のデジタル教材「GDLS(Gakken Digital Learning System)」を利用しています。この教材は、グループの塾でも使っていますが、問題への解答状況から、AIがひとりひとりの理解度を分析して可視化します。また理解度の向上に最適な問題を、ひとりひとりの習熟度に合わせて出題し、わからないところはさらに解説動画の視聴で理解を深めることをねらいます。集団一斉のオンラインライブ授業で緊張感をもって臨み、GDLSでは自分にもっとも適した学習を継続することができます。

「GDLS」では学習状況や習熟度が可視化される
「GDLS」では学習状況や習熟度が可視化される
「GDLS」では学習状況や習熟度が可視化される

--保護者はお子さんの進捗状況や理解度が気になると思います。学習の計画や管理をするツールはありますか。

 学習計画を立てて実行・管理し、保護者や生徒とのコミュニケーションをはかるツールとして「マナミル」があります。先ほど説明したGDLSは成績管理、マナミルは行動管理という位置付けで活用します。

オンラインライブ授業、GDLS、マナミルと三位一体の学習システム
オンラインライブ授業、GDLS、マナミルと三位一体の学習システム

--クラスの構成について詳しく教えてください。

 最難関高校を目指すT(発展)クラス、難関高校を目指すS(標準~発展)クラス、上位校を目指すH(標準)クラスの3レベルから、自分にあったクラスで受講することができます。基本的に、受講する生徒が向かっていきたい目標を重視しています。そのため受講前のレベルチェックなどは実施していません。レベルの高いクラスで学ぶことが良いという考えを、生徒も保護者ももっている可能性がありますが、大事なのはその生徒にぴったりの授業を受けることです。その先に、成績向上・志望校合格をするといった結果が伴うと考えています。

Tクラス(発展)、Sクラス(標準~発展)、Hクラス(標準)の3レベル
Tクラス(発展)、Sクラス(標準~発展)、Hクラス(標準)の3レベル

--1クラス80名定員のオンラインライブ授業では講師の方も大変なこともあるのではないでしょうか。

 実は講師1人で1クラスすべてを把握しようとしているのではなく、クラスには必ずサポーターが付いています。生徒が個別に相談することも可能ですし、講師とサポーターが生徒ひとりひとりの習熟度を確かめながら進めていきます。

オンラインネイティブの世代が輝くために



--コロナ禍でまた保護者の心配が高まっていると思います。最後に、サービスに込めた思いとメッセージを教えてください。

 今の子供たちは、コロナ禍で半ば強制的にオンラインで学習を始めました。以前の「対面」や「集団」の学習とは異なりますので、今後彼らにどのような影響が出てくるのかは、まだわかりません。将来、彼らが成長し、もし「コロナ世代」と呼ばれるようなことがあった場合に、それは、決して悪い意味ではなく、良い意味で使われる呼称としたい。そう考えて我々はサービスの構築を行ってきました。

 「いつでも、どこでも」を「いつか、どこかで」にせず、自分で目標を設定し、目標達成のために必要な要素を選択して努力する。このプロセスをGakken ON AIRの学習で繰り返すことによって「自立型」の学習方法を習得してもらいたい。その習得のために全力でサポートしていきたいと考えています。

--ありがとうございました。

 木本氏のお話は、デジタルネイティブ+オンラインネイティブの子供たちが、今後急速に増えていくことを予感させるものだった。もはや定番となってきた動画による学びに、ライブ感と緊張感という従来の通塾の良さを加えた「Gakken ON AIR」は頼もしい存在だ。数多あるオンライン学習サービスの中でも、親子ともに選択肢のひとつとなるだろう。

 「Gakken ON AIR」は現在(※2021年5月11日開講時)、「英語」と「数学」の授業を提供中。夏に向けて「理科」「社会」の追加も予定している。現在はキャンペーン中で、初月は受講料が無料2021年7月までは入会金も無料。一度授業を受けてから検討したいという方向けに無料体験も実施しているので、この機会にぜひ。

オンラインライブ授業「Gakken ON AIR」開講
初月無料・2021年7月入会まで入会金も無料
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《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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