京大、寄付を基金にプロジェクト…返済不要の奨学金給付へ
京都大学は、経済的に困窮しながらも意欲ある学生を支援するため、民間企業や個人からの寄付金を基金とした大型奨学金プロジェクト「Create the Future Project(CFプロジェクト)」を立ち上げ、2022年4月から返済不要の奨学金として給付を開始する。
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「Create the Future Project(CFプロジェクト)」は、高い向学心と研究マインドを有し、グローバルな活躍を志す京都大学の学生(学部、修士課程、博士課程)に対し、経済的な困窮や将来の不安を理由にその向学心を途絶えさせない経済的支援として、返済不要な奨学金の給付を行う取組み。建築家の安藤忠雄氏、ニトリホールディングスをはじめとする企業や個人からの寄付金を基金として、次世代を担う研究者の育成を支援していく。
5月27日には、寄付を行った安藤氏やニトリホールディングスの似鳥昭雄代表取締役会長も同席のもと、記者会見を実施。京都大学の湊長博総長が、教育活動に対する理解と支援にお礼を述べた。
奨学金の支給額は、学部学生(3~4回生)が月額5万円(年額60万円)、修士課程と博士課程の学生が月額10万円(年額120万円)。支給期間は学部学生と修士学生が2年間、博士課程学生が3年間。向学心があり、経済的な支援があれば、大学院・博士課程への進学や研究者を目指すという学生等の志と挑戦を支援する。
京都大学では、創立125周年を迎える2022年度に185人の支援を想定。2032年度までの10年間で、およそ1,200人以上の京大生をサポートする計画だ。
湊総長は「今私たちの社会はいくつもの大きな課題に直面しています。その打開には長い時間がかかるでしょうが、そのためには次世代を担う優秀な研究者の育成を強化することが、今重要なことであると考えます。皆さまには、社会の明るい未来に向けてCFプロジェクトにご賛同いただき、ぜひともご支援いただきますよう心からお願い申し上げます」とコメントを寄せている。
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