【高校受験】都立高入試の男女別定員、廃止求め署名活動
東京都立高校全日制普通科の入試で行われている男女別定員制の廃止を求め、都立高校現職教員らが組織する「東京ジェンダー平等研究会」は2021年6月9日、会見を行った。ネット署名には2万9,000人以上が賛同しており、女子生徒が不利になる入試制度の見直しを訴えている。
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
東京都立高校では、47都道府県で唯一、男女別定員制を設けている。女子校の私立高校が多い背景もあり、高校進学を希望する生徒を公立高校と私立高校が連携して受け入れるため、都立高校全日制普通科入試では男女別定員制が残されているという。そのため、都立高校全日制普通科の入試では、ほとんどの学校で女子が不利になり、合格基準点が男女で40点以上違う学校もあるとされている。
教育や地域の観点からジェンダー平等を目指すための実践や研究を重ねている「東京ジェンダー平等研究会」は、都立高校の男女別定員制に問題を感じ、署名サイト「Change.org」で5月末より、オンライン署名「東京都立高校の男女別定員制を廃止し、性別によって不利にならない入試を行ってください!」を開始した。6月10日午前10時現在、2万9,000人を超える人が賛同している。
6月9日には東京都庁において、賛同人である神奈川大学准教授の平山昇氏らが出席して記者会見を実施。都立高校の男女別定員制の問題点を指摘するとともに、段階的な制度廃止を求めた。
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