発達障害者のための「mahoraノート」日本文具大賞優秀賞

 発達障害当事者の声から生まれた、目にやさしい「mahora(まほら)ノート」22種が、優れた文具に贈られる「第30回日本文具大賞」のデザイン部門で優秀賞を受賞した。光の反射を抑えた中紙を採用し、行の識別がしやすい独自の罫線、シンプルなデザイン等が評価された。

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目に優しいmahora(まほら)ノート
目に優しいmahora(まほら)ノート 全 6 枚 拡大写真
 発達障害当事者の声から生まれた、目にやさしい「mahora(まほら)ノート」22種が、優れた文具に贈られる「第30回日本文具大賞」のデザイン部門で優秀賞を受賞した。光の反射を抑えた中紙を採用し、行の識別がしやすい独自の罫線、シンプルなデザイン等が評価された。

 「mahora(まほら)ノート」は、昭和5年(1930年)に創業し、年間2,000万冊以上のノートを製造する大栗紙工の商品。発達障害者を支援するUnBalanceと共に当事者約100人の声を集めて開発し、2020年2月に発売。販売拡大とともに寄せられた要望に応え、2021年2月に追加した新色・新サイズ22種が、2021年の第30回日本文具大賞のデザイン部門で優秀賞に選ばれた。

 ノートの特徴は、「光の反射を抑えた中紙」「識別しやすい罫線」「シンプルなデザイン」。白い紙に比べ光の反射を抑えられる13色の国産色上質紙の中から、発達障害当事者に選んでもらい、まぶしさがもっとも気にならなかった「レモン」「ラベンダー」「ミント」の3色を採用している。

 国産色上質紙は、通常のノートの中紙に比べ約10%程度厚くなっており、強い筆圧でも紙がへこみにくく次のページへの影響を軽減。さらに紙肌がなめらかなため、消しゴムで消す際も紙がクシャクシャにならずきれいに消すことができる。長年ノート製造に携わってきた製本技術による高品質な無線とじにより、ページの端まで文字が書きやすく、耐久性にも優れている。

 「中紙に印刷された罫線が見分けにくく、書いているうちに行が変わってしまったり歪んでしまったりする」という発達障害当事者の声を受け、アンケートやヒアリングから、行の識別がしやすい「太細交互横罫」「あみかけ横罫」という独自の2種類の罫線を生み出した。

 デザインは、無駄な要素をなくしたシンプル設計。「中紙に印刷された日付等の余計な情報が気になり集中できない」との声にも耳を傾け、中紙の印刷からは日付欄等の罫線以外の情報はすべてなくしている。そのことによって、横書き・縦書きも気にすることなく使える自由なノートになっている。

 日本文具大賞でも高く評価され、審査員からは「考え抜いた解決提案としての商品性を持っており、色彩と線により明快に『優しい』と『易しい』を実現した」「現状を丁寧に調べ、要望や意見を真摯に受け止めたノートは、開発者の温かい想いが伝わる優しい印象を持つ」等のコメントが寄せられている。

 大栗紙工では、少数派であっても、困りごとを抱える人に寄り添った製品づくりを今後も目指していくとしている。

◆mahora(まほら)ノート
タイプ:無線とじノート
サイズ:セミB5、B6、A6、B7
色:ラベンダー、レモン、ミント
罫線:太細交互横罫、あみかけ横罫
中紙:国産色上質紙
価格:220円(税別)~350円(税別)
販売先:mahoraオンラインストア

《奥山直美》

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