【大学入学共通テスト2025】記述式と英語検定の導入断念を表明
文部科学省は2021年7月30日、大学入学共通テストにおける英語民間検定試験と記述式問題の導入断念を正式に表明した。記述式問題の出題および英語成績提供システムに係る方針を定めた大学入学共通テスト実施方針は廃止する。
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文部科学省
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文部科学省は、大学入試のあり方に関する検討会議が7月8日に提言した内容を踏まえ、高校・大学関係団体の代表者等で構成される大学入学者選抜協議会において2025年度(令和7年度)大学入学者選抜実施要項の予告および大学入学共通テスト実施大綱の予告について合意が得られたことから、7月30日付で各大学等に通知を出した。
通知では、「令和7年度(2025年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告」と「令和7年度(2025年度)大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」を別紙で示している。通知にともない、記述式問題の出題および英語成績提供システムに係る方針を定めた大学入学共通テスト実施方針は廃止する。
実施大綱の予告によると、2025年度大学入学共通テストは、出題教科を現在の30科目から21科目に再編するとともに「情報I」を出題する。実施要項の見直しに係る予告では、「受験機会・選抜方法における公平性・公正性の確保」等、大学入試のあり方に関する検討会議の提言で整理された大学入学者選抜に求められる原則を基本方針に反映すること等を盛り込んでいる。
7月30日に会見した文部科学省の萩生田光一大臣は「各大学においては現在の中学3年生が余裕をもって大学進学の準備ができるよう、本日通知する予告内容をもとに学習指導要領の改訂を踏まえた令和7年度大学入学者選抜における出題教科科目等について速やかに学内における検討に着手し、いわゆる2年前予告を遺漏なく実施していただきたい」と述べた。
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