中学受験の心理的ストレス「学習と会話の習慣づくり」で解消

 夏休みは、中学受験に臨む家庭にとって勝負の時間だ。INHOPは2021年6月28日から7月12日の2週間、リセマム読者を対象にしたモニター企画「はじめての中学受験!2週間集中チャレンジ」を実施した。

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中学受験情報局・主任相談員の小川大介先生
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 夏休みは、中学受験に臨む家庭にとって勝負の時間だ。INHOPは2021年6月28日から7月12日の2週間、リセマム読者を対象にしたモニター企画「はじめての中学受験!2週間集中チャレンジ」を実施した。

 今回のモニター企画は、キリンホールディングスが10年にわたり研究を続け、健康素材として開発した「熟成ホップ」を用いたシンキングサプリ「受験力」を2週間試しながら、家族で中学受験に向き合うというもの。ビールに⽤いられるホップには、古くから多くの健康機能が期待されており、シンキングサプリ「受験力」を継続して服用することで、受験勉強のリズムづくりや効率化、「思考する時間」のサポートが可能だ。

 企画の実施に際し、モニターを募集。応募した親子に中学受験の悩みに関する調査を行ったところ、下記の回答が得られた。

中学受験の心理的ストレス「学習と会話の習慣づくり」で解消中学受験で「もっとも不安なこと」

 中学受験に臨む親子が「もっとも不安」と感じていることは「お子さまの心理的ストレス」。次いで「成績・偏差値・合否」「志望校の決め方」「生活リズムの乱れ」と続いた。中学受験をめざす、ほぼすべての家庭が直面していると思われるこれらの悩みについて、中学受験情報局・主任相談員で教育家の小川大介氏にアドバイスをもらった。

「できたことの棚卸し」を毎日の習慣に



 「限度を超えて勉強に取り組ませることは、身体面・精神面で悪影響があると思いつつも、子供が頑張っている分、成績での成果を手に入れさせてあげたいと思ってしまいますよね。悩みを簡単に解消する必殺技のようなものはないのですが、どなたにも取り組めて、ストレス軽減に有効な方法はあります。それは、親子で毎日『できたことの棚卸しをする』ことです」と小川氏は話す。

--毎日の「できたことの棚卸し」、どのような方法で行えば良いのでしょうか。

小川先生:寝る時刻の30分前~1時間前ぐらいに、今日頑張れたこと、分かるようになった問題などを親子で振り返り、確認します。親子ともにリラックスした状態で行うのがポイント。確認するだけなので、気張らずに10分程度でOKです。その際「できた」「わかった」「大丈夫」「覚えられた」といったポジティブな言葉を使って、具体的な安心、手応えを共有すると良いです。

--なるほど。お子さまのストレス軽減につながるだけでなく、習慣的な親子のコミュニケーションのきっかけにもなりますね。

小川先生:お子さんが気付いていないけれど、親の目からみて頑張れていたことも、ここで褒めてあげましょう。

 次のアクションとしては、あともう少し頑張りたいこと、他に取り組みたいことは何があるかを口に出しながら、箇条書きにしてみるのも良いでしょう。ただ、書き出したものを全部やり切ることは大抵の場合は現実的でないので、リストの中で「絶対にやりたいもの」を会話の中で、本人に決めてもらいます。

 この「棚卸し」を重ねていくと、子供自身「できることをできる範囲でやる」という選択が上手になります。その結果、ストレス少なく、学習成果を高めていくことができるのです。

中学受験の心理的ストレス「学習と会話の習慣づくり」で解消親子ともにリラックスした状態で「棚卸し」の会話を

--「不安」の回答の中にあった「生活リズムの乱れ」「時間の使い方、学びとリフレッシュのバランス」も、心理的ストレスの原因になりうるものですね。

小川先生:そうですね。自由記述の質問にも、やはり多くの方が、現在の中学受験のあまりにハードな学習内容に疑問をもっていると回答されていました。特に高学年になればなるほど、学習の量も内容も、小学生として妥当なのか、そこまでの学力や知識量が本当に必要なのかと疑問を覚えるのはごく自然な感情だと思います。

 先ほどもお伝えしたとおり、タスクをすべてこなすのは不可能ですし、長時間集中して学習するのも子供たちには難しいことです。現に、脳の働きのうえでは、子供の1回あたりの集中可能時間は世間の想像以上に短く、小学校高学年でも集中が続くのは10分程度です。子供たちは、大好きなことに没頭している時は、2時間も3時間も集中しているように見えますが、あれは10分の集中を「何度も繰り返している」だけです。ですから学習において30分、1時間といった単位で集中を持続するためには、脳の集中が切れるたびにすぐ次の集中に入る必要があります。

わが子が集中して学びを継続するために、親ができること



--子供が集中のサイクルを繰り返すことができるように、親ができるサポートはありますか。

小川先生:集中が切れても再び集中するきっかけとなるのが「目的意識」または「うまくいく予感」「ワクワク感」。得意科目なら頑張れる子が多いのも、「解けるから、分かるから楽しい」という思いや「それほど時間もかからず終わらせられそう」という見通しがあるから、集中が途切れてもまたすぐ続けられるのですね。このように脳のメカニズムを理解すれば、「やるべきだからやりなさい」という学習指示、課題の渡され方をしても、子供たちが集中を持続させて取り組めるはずがないことも、分かってきます。

 親がサポートすべきは、お子さま自身が「これならできそう」と思えるように、学習課題を細かく分けてあげたり、得意な科目から学習を始めて気分が乗ってくるころにちょっと苦手なものに取り組むような計画を立てたりすることです。また、今回お試しになられたシンキングサプリ「受験力」のように、日々の学習に取り組むスイッチを設定してあげることも、親ができるサポートの1つですね。

シンキングサプリ「受験力」体験者の声
--今回モニター企画でも「試験前の追い込みで集中できるように」「わが子の集中力や学力アップのために」という理由で応募されたご家庭もありました。2週間のモニター期間を経て「テストの前に飲んで行くと集中できるようだった」「本人は飲むとやる気が出ると言っていた」という感想もありました。

小川先生:2週間という取り組みにおいて、お子さんの「学習結果」が目に見えて変化するということは、おそらく少なかったのではないかと思います。テストの成績など目に見える形での学習成果は、学習への取り組み方や学習習慣を変えてから1~2か月後に表れてくるものだからです。

 一方で、学習への取り組み方や気持ちの変化については、効果が実感できたという感想がありましたね。お子さんに寄り添い、応援する、その姿勢でいらっしゃるからこそ、すぐ気付けたのではないでしょうか。ポジティブな変化に気付くことが、先々の成果につながっていきます。

 特に、受験学年以外のご家庭は、これからの学習の日々を通して今以上にお子さんの学習スタイルへの理解を深め、どうすれば本人が学習しやすいのかを模索し続けることが大切です。自分のスタイルにあった学び方、学習リズムがつかめてきた子は成績が安定してきますし、学習を楽しめるようになります。

 受験学年のご家庭は、ここからの数か月、心が揺れることもあるでしょうし、志望校の過去問の出来具合に不安が募ることもあるでしょう。つい「あれをやらなきゃ、これをやらせなきゃ」とタスクに意識が向きがちですが、一息ついて、必ずお子さまの姿そのものと、取り組み方に目を向け直すようにしてください。頑張れているのは何か、なぜそれを頑張れているのかを考えてみてください。そして、もし思うように取り組めていないことがあれば、本人にあった取り組み方を選び直すことができないかを考えてみましょう。「できることをできる限りやる」というのが受験学習で成果を上げていく秘訣です。常に基準をお子さま本人においてサポートしてあげてください。

「子育て方針」を「親の行動方針」として考える



--小川先生ご自身「中学受験の学習は、子どもの成長において不自然であり、無理がある」とのお考えを、ご著書の中にも書かれていらっしゃいますね。とはいえ、受験スケジュールに則って、進学先を決定し、学習をこなさなければいけない中学受験家庭にとって、必要なことは何でしょうか。

小川先生:親御さんにお願いしたいのは「親である自分たちを主語にした子育て方針」を考えることです。

 もし今のご家庭の子育て方針が、「子供に~させたい」など、主語がお子さまになっている場合は注意が必要です。「子供にこうなってほしい」という願いを込めた方針であっても、それはお子さまへの行動を強要してしまうことがあります。お子さまの幸せな未来を想像しながら、子育て方針そのものは「自分たち親がどう行動するのか、どう考えるのか」というスタンスで検討することをお勧めします。自分たちが心がけること、できることを取り組んだうえで、子供が本人なりに育っていく姿を見守るという意識が大切です。

--小川先生は、中学受験においても子育て全般においても、家族の会話を重視されていらっしゃいますね。

小川先生:はい。今回モニターでご参加いただいたご家庭は、夫婦でほぼ毎日話していらっしゃることに安心しました。子育てというものは、子どもが成長すると同時に、親自身も成長していくことが掛け合わされることで、幸福感を得ていくものだと思っています。会話の機会を毎日もつことで、自分自身も成長しますし、家族という共同体も育てていくことができますね。もちろん、わが子も家族という共同体の一員ですから、彼、彼女という1人の人格への理解を深め、自分たち親がどう関わるのかを選び直していくことが大切です。

 まだまだ「母子二人三脚」の印象が強い中学受験ですが、お母さまだけでなく、お父さまもお子さまの中学受験や子育てに関わりを深めていってほしいですね。父母ともに、子育てや家族の形成に参加しているようすをみることで、子供は安心しますし、自分自身もまた一員として、自分のできることをがんばろうと思うものです。

中学受験の心理的ストレス「学習と会話の習慣づくり」で解消わが子への理解を深め、適切な関わり方を選び直していくプロセスが大切

 受験に向き合う際、親子関係に悩むこともあると思います。大人もそうですが、子供は自分の頑張りや、悩み、不安に気づいてくれる人を信頼します。学習状況や宿題の出来にばかり気をとられるのではなく、親もわが子を信頼する力を養いながら一緒に取り組みたいものです。親御さんも、お子さまへの理解を深めることによって、押しつけではない、本人の成長につながるサポートの仕方が分かってくるはずです。

--中学受験に臨む親子に、メッセージをお願いします。

小川先生:先ほどもお話ししたとおり、中学受験の学習は小学生の子供にとって無理があるものです。とは言え、子供に恵まれた環境での教育を提供したい、子供のせっかくの頑張りを無駄にしたくないと考えると「無理のある」状況のもとで中学受験に取り組まざるを得ません。

 わが子のようすを見守り、親として悩みながらもサポートすることは、わが子の人生を一緒に考えることにつながり、中学校に入学したあとの親子関係に必ずプラスに作用します。立ち止まって家族で会話することで、中学受験に関して飛び交うさまざまな「べき論」に振り回されて、わが子の今の姿を見失ってしまうことも回避できるでしょう。

 今回モニター企画に参加されたみなさまは、ご家庭それぞれの考えを言葉にして回答してくださいました。ぜひ本記事をお読みの皆さまも、ご家庭の教育方針をはじめ、ぜひご家族でお話ししてみてください。それぞれのご家庭が、今後の中学受験との関わり方を冷静にとらえ、お子さまを中心においた学習生活を実現させてくれるものと信じています。

--ありがとうございました。

習慣づくりをサポートしてくれる「受験力」



 中学受験をめざす家庭にとっての夏休み、とりわけ受験学年の夏休みは、夏期講習、志望校選択など、試験本番に次ぐ勝負のタイミングと言っても良いだろう。今回の調査で、もっとも不安に思うこととして「お子さまの心理的ストレス」がいちばんに挙がったのは、親自身も心理的ストレスを感じているからこその結果だと感じざるを得ない。

 わが子の健康管理・栄養サポート、学習のリズムづくり、集中力や学力向上のサポート。親が「すべき」と言われているこれらのことを、少しだけ手伝ってくれるもの、それがシンキングサプリ「受験力」だ。栄養補助食品としてのサプリメントの受け止められ方は家庭によってそれぞれだが、日常の中で一貫して取り組んでいる習慣があるからこそ、それが心理的な安定をもたらしてくれる効果は少なからずある。

 INHOPでは、学習習慣づくりのためにより手軽に継続できるよう、定期購入限定の割引キャンペーンを実施している。定期購入で2回目から割引が適用されるだけでなく、初回は1袋980円で購入可能だ。親子ともの心理的ストレスを軽減し、学習期から本番までの「お守り」として、シンキングサプリ「受験力」を試してみる価値はあるだろう。

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《橘その》

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