子供からの感染リスク「不安」保育士ら96%

 保育士・幼稚園教諭の96.2%が子供からの感染リスクに不安を感じていることが、「保育園・幼稚園のコロナ対策」の実態調査より明らかになった。

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勤務時間中の子どもからの感染リスクに不安を感じるか
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 保育士・幼稚園教諭の96.2%が子供からの感染リスクに不安を感じていることが、「保育園・幼稚園のコロナ対策」の実態調査より明らかになった。子ども同士の接触は防げないといった声も多くあがっている。

 みんな電力の空気環境対策事業「みんなエアー」は、全国の保育士や幼稚園教諭を対象に「保育園・幼稚園のコロナ対策」の実態調査を実施し、104名の有効回答を得た。調査期間は2021年8月19日~8月23日。

 保育園・幼稚園でコロナ対策状況は、「入念にコロナ対策を実施している」が61.6%ともっとも高く、「コロナ対策を実施している」36.5%、「あまりコロナ対策を実施していない」1.9%が続いた。まったくコロナ対策を実施していない園はなかった。

 コロナ対策で実施していることは、「手指消毒用アルコール設置」が91.2%ともっとも高く、「教員・保育士のマスクの着用、手洗い徹底、出勤前の検温」79.4%、「テーブル、ドアノブ、手すり、トイレ等のアルコール消毒」78.4%等が上位にあげられた。

 勤務時間中の子どもからの感染リスクに不安を感じるか聞いたところ、「かなり不安」49.1%と「やや不安」47.1%の計96.2%が不安と回答した。一方、「まったく不安はない」は3.8%だった。

 幼稚園・保育園のコロナ対策についての考えを自由回答で聞いたところ、「子ども同士のディスタンスを保つのは難しく、どうしても密接してしまうので感染リスクは高く、子供相手なので対策を徹底するのも難しい」(千葉県)、「感染リスクを下げることは必要だが、マスクをしたままの生活が子供の健康面・情緒面におよぼすリスクが心配」(広島県)等の意見があげられた。

《工藤めぐみ》

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