子供のコロナ感染、8月は1万7,734人…7月の3.4倍

 文部科学省は2021年9月17日、学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について発表した。2020年6月1日から2021年8月31日までの間、幼児児童生徒5万4,149人の感染の報告があった。特に2021年8月は7月の3.4倍へと急増している。

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児童生徒等感染者の推移
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 文部科学省は2021年9月17日、学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況について発表した。2020年6月1日から2021年8月31日までの間、幼児児童生徒5万4,149人の感染の報告があった。特に2021年8月は1万7,734人にのぼり、7月の5,186人から3.4倍へと急増している。

 学校関係者に新型コロナウイルス感染症患者が発生した場合、文部科学省は学校の設置者に対して報告を求めている。2020年6月1日から2021年8月31日までの間、幼児児童生徒5万4,149人、教職員6,099人の感染の報告があった。なお、学校種や感染経路について報告のないものは含まれない。

 幼児児童生徒の感染者推移をみると、2021年5月の6,070人から6月は2,573人へと減少したが、7月は5,186人、8月は1万7,734人と急激に増加している。8月の感染者数の内訳は、幼稚園340人、小学校8,031人、中学校5,520人、高等学校3,703人、特別支援学校140人。

 感染経路は、小学校の児童が「家庭内感染」73%、「感染経路不明」16%、「学校内感染」3%、「その他(家庭・学校以外の活動・交流等)」8%。中学校の生徒が「家庭内感染」58%、「感染経路不明」28%、「学校内感染」6%、「その他(家庭・学校以外の活動・交流等)」7%。小中学校は同様の傾向である一方、高等学校の生徒は、「感染経路不明」37%、「家庭内感染」33%、「学校内感染」22%、「その他(家庭・学校以外の活動・交流等)」9%だった。

 「学校内感染」および「感染経路不明」を含め、同一の学校において複数の感染者が確認された事例は6,116件あり、そのうち5人以上確認された事例は1,527件にのぼる。

《工藤めぐみ》

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