デジタル端末、小学生46%は未配布…運用決まらず

 タブレットやパソコンといったデジタル端末の小学生への配布状況は、「配布済み」53.7%、「未配布」46.3%であることが、RANAOSが2021年10月14日に発表した調査結果より明らかになった。

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タブレットやPCの配布状況
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 タブレットやパソコンといったデジタル端末の小学生への配布状況は、「配布済み」53.7%、「未配布」46.3%であることが、RANAOSが2021年10月14日に発表した調査結果より明らかになった。学校には配布されているが、まだ運用方法が定まらないため配られていない自治体もあるという。

 小学校のオンライン事情調査は、RANAOSが運営するママタスおよびNuLANDのInstagramフォロワー合計80万人のうち、日本国在住の現役小学生保護者を対象に実施し、4,996人の回答を得た。調査期間は2021年9月10日~10月3日。

 子供が通う小学校でデジタル端末が配布されているか聞いたところ、「はい」53.7%、「いいえ」46.3%。自由回答では、「学校には配布されているが、まだ運用方法が定まらないから配られていない」「Wi-Fiの工事が必要で、そのためには予算の設定や入札で業者を決めなくてはいけないため、それが決まらないので配られていない」等、各自治体や学校ごとの事情があり、さまざまな声が寄せられた。

 オンライン授業ができる体制が整っているか聞いたところ、「はい」59.1%、「いいえ」40.9%。「毎日オンライン授業をしている」という学校がある一方、「環境はあるが、まだ一度も実施していないので体制が整っているとはいえない」「高学年のみ対応」という学校もあり、自治体や学校ごとに大きな格差があった。

 オンライン授業についてどう感じているか聞いたところ、「とても不安」28.6%、「まあまあ不安」58.3%、「実績があるので大丈夫」13.1%。9割近くが不安に感じていた。

 子供が学校からデジタル端末を持ち帰る頻度は、「月数回」が39.1%と回答した人の割合がもっとも高く、「毎日」30.8%、「週に1~2回」30.1%が続いた。持ち帰っている家庭からは、「コロナ禍で水筒だけでなくデジタル機器(タブレットやパソコン)が子供の荷物の負荷になっている」という声が多く寄せられた。

《工藤めぐみ》

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