「『私物化』される国公立大学」が上位に…大学生協のBook Best 10
全国大学生活協同組合連合会(大学生協)は2021年10月25日、「Book Best 10 2021年9月」を公表した。東京大学生協、早稲田大学生協等の書籍部で売れた本のランキングで、「『私物化』される国公立大学」(駒込武著)が国立大学で上位にランクインした。
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
Book Best 10は、「北海道大学生協」「東北大学生協」「東京大生協」「早稲田大生協」「慶應義塾生協」「名古屋大学生協」「京都大学生協」「同志社大生協」「大阪大生協」「九州大学生協」の10生協の書籍部で、売れている本のベスト10を毎月紹介している。
東京大学、北海道大学の1位は「『私物化』される国公立大学」(駒込武著)。北海道大学生協の書籍部クラーク店の担当者は、「北海道大学についても触れられており、大学に関する書籍がよく売れるのは、大学内にある書店ならでは」とコメントしている。同書は、大阪大学で2位、東北大学と九州大学は3位にランクインしている。
東北大学は1位が「ヒトラー」(芝健介著)、2位に「貝に続く場所にて」(石沢麻依著)がランクイン。著者が同大学文学部出身で、7月から引き続き「貝に続く場所にて」(165回芥川賞受賞作)をコーナー化したこともあり、売上げを伸ばしているという。
早稲田大学の1位は「現代思想2021年9月号 特集=〈恋愛〉の現在」(青土社出版)。同大学生協コーププラザブックセンターの担当者は、「変わりゆく『恋愛』という概念に興味を持つ学生さんが多いのでしょう」とコメント。2位は漫画の「ONE PIECE 巻100」(尾田栄一郎著)がランクインしている。
同志社大学の1位は「ポケット六法 令和4年版」(佐伯仁志著)。2位に「会社四季報業界地図 2022年版」(東洋経済新報社著)、3位は「就職四季報 2022年版」(東洋経済新報社著)。就活が開始したことから、定番の本が上位となった。学期始まりらしく法律の学習書も多くランクインしている。
九州大学は「公式TOEIC Listening & Reading問題集7」(Educational Testing著)が1位、2位は「TOEIC L&R TEST出る単特急金のフレーズ」(TEX加藤著)がランクイン。同大学生協皎皎舎店は、10月に入り登校率が70%程度に上がっていることから、「10月はもう少し、面白いデータを期待したい」とコメントしている。
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