【中学受験2022】茨城県立中、採点誤り防ぐため解答様式改善

 茨城県教育委員会は2021年11月16日、2022年度(令和4年度)県立中学校および県立中等教育学校の入学者選抜に係るお知らせをリーフレット形式で公開。前年度の県立中学・高校入試で多数の採点誤りがあったことから、解答用紙の様式を変更する等、再発防止策を掲載している。

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2022年度県立中学校および県立中等教育学校の入学者選抜に係るお知らせ
2022年度県立中学校および県立中等教育学校の入学者選抜に係るお知らせ 全 2 枚 拡大写真
 茨城県教育委員会は2021年11月16日、2022年度(令和4年度)県立中学校および県立中等教育学校の入学者選抜に係るお知らせをリーフレット形式で公開した。前年度の県立中学・高校入試で多数の採点誤りがあったことから、解答用紙の様式を変更する等、再発防止策を掲載している。

 2020年度と2021年の茨城県立高校、県立中学校および県立中等教育学校の入学選抜において、多数の採点誤りが発覚。このようなミスを起こさないため、採点システムや解答用紙の様式改善など再発防止策を講じる。

 適性検査問題は、小学校学習指導要領に基づいて出題。適性検査Iでは、小学校で学習した内容をもとに、思考力、判断力および課題を発見し解決する力などをみる。適性検査IIは、文章や資料をもとに、読解力、分析力および自分の考えを表現する力などをみる。2021年度は、適性検査I、IIそれぞれ・A3判2枚の解答用紙だったが、2022年度はA3判1枚の解答用紙に変更する。さらに、受検者の採点、得点、点検、照合、確認、検証の欄を追加する。

 検査時の鉛筆の濃さについて、HB、Bまたは2Bの黒鉛筆(シャープペンシルも可)を使用する。鉛筆の濃さの指定は、解答用紙の写し(コピー)を作成するためだという。解答例については、適性検査終了後、茨城県教育委員会のWebサイト等で公表する。また、合格発表後、速やかに不合格者へ解答用紙の写しを交付する。写しの交付は、簡易書留等で自宅へ郵送する。

 茨城県立中学校は、日立第一高等学校附属、太田第一高等学校附属、水戸第一高等学校附属、鉾田第一高等学校附属、鹿島高等学校附属、土浦第一高等学校附属、竜ヶ崎第一高等学校附属、下館第一高等学校附属、下妻第一高等学校附属、水海道第一高等学校附属の10校。県立中等教育学校は、勝田、並木、古河の3校。

 2022年度茨城県立中学校および茨城県立中等教育学校の出願は12月1日~3日。適性検査は2022年1月8日に実施し、1月19日に合格を発表する。

《田中志実》

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