大学生に関する2021年のニュースを振り返ると、「就活苦戦」「大学でのワクチン接種」等、コロナの影響を感じるニュースが多く見られた。
2021年を振り返る「大学生」重大ニュース
大卒進路決定率84.2%、就活苦戦で就職者減…旺文社
2021年の進路決定率は、前年比3.5ポイント減の84.2%。前年と比較して、就職者が4.0ポイント減り、進学者が0.5ポイント増え、その他が3.5ポイント増加。就職活動に苦戦した状況がうかがえる結果となった。学部系統別にみると、全体の進路決定率84.2%を超えているのは理、工、農・獣医畜産・水産、医、薬、看護・医療・栄養の各学部系統。ほとんどの系統で低迷傾向にある中、特に文系学部が顕著となっている。
2023年卒学生「就職人気ランキング」4年連続トップは
コロナ禍で売上・利益が下降する企業が続出する中、業界としては商社が首位に返り咲いた。航空、旅行業界はコロナの影響を受け順位を下げる結果となった。2位と3位には出版社がランクインし、漫画・アニメブームにとともにデジタル化が進み、出版不況を抜け出したことがうかがえる。企業としてのトップは4年連続で伊藤忠商事。
大学生の就職活動費用は平均7万2,034円、コロナ前の4割減
2022年卒大学生・大学院生の就職活動費用は平均7万2,034円で、コロナ前と比べて約4割減少していることが上記記事の調査結果からわかった。オンライン活用による費用負担の減少により、説明会や面接の参加社数は増加しているという点に、学習のみに止まらず、就職活動においてもオンライン化の波を感じる結果となった。
大学拠点接種、8大学が6/21よりワクチン接種開始
学生生活を思ったように過ごせずにいた大学生たちにとって、大学でワクチン接種が受けられることを朗報に感じた学生も多かったのではないだろうか。学生たちが安心して学びを深めることができる、充実した学生生活を、一刻も早く取り戻せるよう願わずにいられない。
QSアジア大学ランキング2022、東大は15位から11位へ
東京大学が15位から11位に浮上するも、アジア諸国の中における日本の高等教育機関に対する課題感は依然として残る結果に。日本の経済格差、教育格差是正や教育改革に対する期待は、オンライン塾や、無学年方式のオンライン学習教材等の普及が進む背景にも共通するところだろう。さまざまな教育改革の成果が大学ランキングの結果にいつどのようにあらわれてくるのか、期待を込めて待ちたい。
大学生に関するニュースまとめ一覧