肉眼とデジカメで「冬の星空観察」呼びかけ…環境省

 環境省は2021年12月24日、2021年度冬の星空観察について発表した。2022年1月24日から2月2日に「肉眼による観察」、1月23日から2月5日に「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

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 環境省は2021年12月24日、2021年度冬の星空観察について発表した。2022年1月24日から2月2日に「肉眼による観察」、1月23日から2月5日に「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

 環境省では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めることを目的に、2018年度から夏と冬の星空観察を推進し、良好な大気環境や美しい星空を観光や教育等の地域資源として活用することを目指している。

 今回は冬の観察として、1月24日~2月2日に肉眼による観察で「天の川の観察」と「オリオン座周辺の星の観察」を行う。天の川の観察では、「天の川観察シート」を用いて高度の異なる天の川の冬の大三角付近を観察する。「オリオン座周辺の星の観察」では、国際ダークスカイ協会、アメリカ国立科学財団光・赤外線天文学研究センターおよび天文教育支援センターが2006年から主催している「GLOBE AT NIGHT(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)」の一環として行う。夜空を見上げ、その見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察。その結果を国際ダークスカイ協会のWebサイトに報告すると、世界中にデータが共有され、世界のどこで星座がはっきり見えるかが明らかとなる仕組み。

 デジタルカメラによる夜空の明るさ調査は、1月23日~2月5日の期間の日没1時間半後~3時間半後の2時間にわたり、天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される「夜空の明るさ」とする。撮影データは、アストロアーツが運営するWebサイトを通じて環境省に提出。解析結果は、後日、観察場所ごとに環境省Webサイトにて公表する。

 また、継続観察登録地点以外の調査においては、前年度までの調査で正しく分析されたカメラ機種に限り、撮影データを自動解析。速報値を算出し、投稿後に即時表示できる。

 参加に事前登録は必要ないが、「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」における「継続観察登録地点の調査」については、星空の地域資源としての活用に資するため継続的なデータの蓄積を進めており、今後の継続観察では登録数が少ない都道府県に限り受け付ける。現在募集している地域は、山形県、石川県、大阪府、奈良県、島根県、山口県、徳島県、香川県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の15府県になる。

 今回の冬期観察においても、継続観察登録者からの取組報告を募集しており、データは「星空の街・あおぞらの街」全国協議会表彰の推薦候補として各自治体へ情報提供するとともに、環境省のWebサイトでも公表を予定している。

《川端珠紀》

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