子供の習い事調査、オンラインは約3割…送迎不要で便利

 小学館集英社プロダクションは、新年少~新小学3年生の子供を持つ保護者310名を対象に子供の習い事に関する調査を実施。現在、習い事をしている子供は全体の7割で、そのうちオンラインで習い事をしている子供は約3割になることがわかった。

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アンケート回答「習い事をしてみてよかったことを教えてください。」
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 小学館集英社プロダクションは、新年少~新小学3年生の子供を持つ保護者310名を対象に子供の習い事に関する調査を実施。現在、習い事をしている子供は全体の7割で、そのうちオンラインで習い事をしている子供は約3割になることがわかった。

 この調査は、2021年12月3日~9日の期間にインターネットによる調査で実施。調査によると、オンラインで習い事をしている理由について、65.1%が「送迎不要で便利」と回答。ついで、「子供のようすが見られて良い」57.1%、「自宅で自分の時間が持てる」47.6%との回答が続き、メリットを感じている保護者が多いことがわかった。

 また、オンラインで習い事をすることについては、24.8%の保護者が「オンラインでの習い事に抵抗はない」と回答した。その他、「オンラインの習い事に向いているものといないものがある(36.1%)」や「オンラインでしかできない習い事があると思う(12.3%)」等の意見も多く、全体的にはポジティブな保護者が多い傾向となった。

 コロナ禍における子供たちのようすについて尋ねると、「変化があった」と感じている保護者は6割を超えた。具体的には、「運動不足(19.7%)」、「デジタルデバイスの利用時間増(14.5%)」、「就寝時間が遅くなった(14.2%)」と生活習慣の乱れに関する理由が多くあがった。一方で、外出自粛に起因する問題も多く、「場所見知りをするようになった(11.0%)」、「外出できないストレス(9.7%)」等、本来コミュニケーションや体験から学ぶ機会が多いとされる幼児~小学校低学年の時期に望ましくない状況となっていることもわかった。

 なお、オンライン・オフラインを含む人気の習い事ベスト3は、1位「スイミング(30.0%)」、2位「英会話(20.0%)」、3位「ピアノ(19.0%)」で、小学校で必修化する「プログラミング」については、5.5%にとどまった。

 調査結果をうけ、ドラキッズの教育アドバイザー内田伸子先生は、「オンラインでも、知的探究心を引き出し、先生や友達の話を聞く傾聴力や、自分の意見を言う表現力を磨くことができ、創造的想像力と非認知能力を伸ばすことにも繋がる」とし、デジタルデバイスの使用時間については「端末を見る時間は40分間だけと決めればメリハリもつく」、家庭用のワークについては「家庭学習の習慣づけにもよいでしょう」とコメントした。また、小学館の幼児教室ドラキッズでは、コミュニケーション不足を補う「双方向のオンラインライブレッスン」を行っているので、オンラインの習い事として検討してほしいとしている。

《川端珠紀》

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