【大学入学共通テスト2022】7科目の平均過去最低…文科大臣が難易度に見解

 2022年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の難易度について、文部科学省の末松信介大臣は2022年1月21日、「共通テストが意図する能力を問う点がより明確になっている」との見解を示した。1月21日時点の中間集計では、7科目の平均点が過去最低となっている。

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2022年度大学入学共通テスト試験場のようす
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 2022年度大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)の難易度について、文部科学省の末松信介大臣は2022年1月21日、「共通テストが意図する能力を問う点がより明確になっている」との見解を示した。1月21日時点の中間集計では、7科目の平均点が過去最低となっている。

 大学入試センターは1月21日、2022年度共通テストの平均点等一覧(中間集計その2)を公表。21日時点で「数学I・A」「数学I」「日本史B」「生物基礎」「化学」「生物」「フランス語」の7科目が、前身の大学入試センター試験を含め、過去最低点を下回っている。

 1月21日に会見した末松大臣は、2022年度共通テストの難易度について「共通テストは各教科・科目の特性に応じて知能・技能のみならず、思考力・判断力・表現力等を重視して評価を行うもの。私としては全体的に授業での学習のプロセスや日常生活の場面を題材にした問題、さまざまな資料や図から複数の情報を読み取って活用する能力を問う問題等、単なる暗記再生型の出題ではなく、共通テストが意図する能力を問う点がより明確になっている」との見解を示した。

 難易度を含めた出題の検証については、大学入試センターによる自己点検・評価と、高校の教員による第三者評価において専門的な評価がなされると説明。今後、2月上旬に2022年度大学入学共通テスト問題評価・分析委員会の開催が始まり、最終的には6月に評価結果を公表したいとした。

《奥山直美》

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