2023年春開校「神山まるごと高専」一期生の学費無償化へ

　2023年4月開校を目指す私立高等専門学校「神山まるごと高専（仮称・認可申請中）」は、第一期生の学費無償化を目指すことを発表した。具体的には、返金なし・給付型の奨学金の立ち上げを目指すという。

教育・受験中学生

2022.2.3 Thu 16:15

　2023年4月開校を目指す私立高等専門学校「神山まるごと高専（仮称・認可申請中）」は、第一期生の学費無償化を目指すことを発表した。具体的には、返金なし・給付型の奨学金の立ち上げを目指すという。

　神山まるごと高専は2023年4月の開校を目指す、徳島県神山町の私立高等専門学校。従来の技術教育中心の高専とは異なり、テクノロジー、デザイン、起業家精神の3分野を同時に学ぶことで、世の中を変えていける人材「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指す。

　現在、認可審査中としているが、専門性の高い教員の確保や、テクノロジー、デザイン、起業家精神の3分野にわたる質の高い教育環境の提供により、年間の学費が理系大学と同程度かそれより高くなる可能性がある。

　一方、高校生の保護者を対象にした調査によると、「家庭の経済事情が子供の進路選択にどの程度影響があるか」という質問に対して、「非常に影響がある」が32％、「ある程度影響がある」が43％と、計75％が家庭の経済事情は子供の進路選択に影響があることがわかった。（「高校生と保護者の進路に関する意識調査」2020年2月全国高等学校PTA連合会／リクルートマーケティングパートナーズ）

　このような背景を受け、神山まるごと高専では、家庭の経済状況に左右されずに進学できる学校をつくることを目指す。まずは第一期生の学費無償化のための、給付型の奨学金の立ち上げを目指し、将来的には、全校生徒の学費無償化を掲げる。