AWS Summit学生向けコンテスト「DeepRacer Student League」

 2022年5月25日、26日、フルオンラインにてAWS Summitが開催され、Summit内で「DeepRacer Student League」が行われる。

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 2022年5月25日、26日、フルオンラインにてAWS Summitが開催され、Summit内で「DeepRacer Student League」が行われる。

 Amazon Web Services(AWS)は2025年までに2,900万人にクラウドのテクノロジーを届けることを目標に取組みを行っている。AWS Summitは、AWSによるクラウドコンピューティングカンファレンス。今年はフルオンラインにて開催され、すべてのセッションを誰でも視聴可能。

 AWSは今後、多くの人にテクノロジーを届けるためには機械学習の学習機会を増加させることでハードルを下げることが重要であるとし、2020年12月には無料で利用可能なAmazon SageMaker Studio Lab をリリース。さらに、学生向けAI&ML奨学金プログラムを立ち上げ、学生のデベロッパーにはDeepRacer Studentで20時間以上の機械学習教材、毎月10時間のモデルトレーニング環境、5GBのモデルストレージを提供している。

 同サミット内で行われる「DeepRacer Student League」は学生が参加可能な、機械学習(ML)スキルを強化できる実践的な自律型レーシングリーグ。AWSの取組みの1つであるAI&ML奨学金プログラムのエントリープログラムの一環として提供され、コンテストでは強化学習を中心に機械学習を練習する機会、トップレーサーになった人には奨学金、学習用デバイス等の特典が与えられる。

 DeepRacerは強化学習を学ぶための学習キット。強化学習とは、コンピューターが自律的に学習を行える、教師なし学習という機械学習の1つの手法を指す。この手法は教師あり学習と比較して、シミュレーター環境の開発等が必要となるため、学習に対するハードルが高い。

 そこで、DeepRacerではシミュレーター環境内でサーキット、車を用いて自動走行モデルを作り上げる。モデル完成後、仮想空間の中で世界中のレーサーと競技を行い、時間を競うことができる。またモデルを実機に組み込むことで、スマートフォンからコントロール可能なラジコンカーとして、実際のサーキットを走行させることも可能。

 DeepRacer Student Japan Championshipサーキットへ参加するには、まずAWS DeepRacer Studentに登録する必要がある。そこで機械学習コンテンツを学習し、強化学習モデルを作る。その後、2022年4月1日に開催されるDeepRacer Studentバーチャルレースへ参加し、進出すると、Japan Student Championshipに参加可能となる。この大会に日本の優勝者となった場合はAWS DeepRacer Student League Championship、学生優勝者となった場合はAWS DeepRacer Championship Leagueに出場できる。

《高垣愛》

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