リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<理科>講評
(スクール21 提供)
昨年並みの難易度でした。今年は配点が全て3点か4点となっており、2点や6点の問題がありませんでした。配点から見ても、明らかな難問は出題されませんでした。
大問1・小問集合
基本知識を問う、非常に解きやすい内容でした。
大問2・天体
前半は典型的な太陽の日周運動の問題でした。基本的な問題だったので、正答できた受験生も多かったと思います。後半は暦の問題で珍しい出題でした。公転周期と太陰暦の差から、閏月の頻度を求める問題でした。計算自体は簡単ですが、式をどう作ったらいいかで悩んだ受験生もいたと思います。
大問3・消化と吸収
記述も含め基本的な問題でしたので、得点しやすかったと思います。
大問4・気体の性質
二酸化炭素や酸素は通常水上置換で集めますが、この問題の実験では、あえて下方置換で集めています。その理由を問う問題が出題されました。問題自体は難しくありませんが、あまり問われない箇所なので、戸惑った受検生も多かったのではないでしょうか。
温暖化現象と絡めた問題が、最後に出題されています。この問題も文章に手がかりがたくさん書かれているので、難しいものではなかったのですが、しっかり読まないで解こうとすると、難しかったと思います。
大問5・力の問題
「斜張橋」の問題が出題されました。見慣れない問題のように感じたことでしょう。この問題は力の大きさを三平方の定理を使って計算して、バネの全長を求める問題でした。計算自体は難しいものではありませんが、与えられたデータを使ってどのように式をたてるかで悩んだ受験生も、多かったと思われます。
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このレポートは令和4年2月24日(木)に速報としてスクール21により作成されたもの。
協力:スクール21