年長保護者「体験の機会を作れていない」葛藤、コロナ影響か

 学研プラスは、年長の子供がいる保護者500人を対象とした日々の過ごし方に関する実態調査の結果を発表。保護者の約7割が子供に「自然での体験」や「体を動かす遊び」をさせたいと考える一方、「体験」機会を作れていないという保護者の葛藤も明らかとなった。

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平日にしてあげたいこと
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 学研プラスは、年長の子供がいる保護者500人を対象とした日々の過ごし方に関する実態調査の結果を発表。保護者の約7割が子供に「自然での体験」や「体を動かす遊び」をさせたいと考える一方、「体験」機会を作れていないという保護者の葛藤も明らかとなった。

 調査は、2021年8月27日~30日の期間に、年長児(2015年4月~2016年3月生まれ)を第1子にもつ共働きの保護者500人を対象に、インターネットで実施。小学生へのステージアップに向けて学習環境や生活を整える大事な時期に、年長保護者が子供の身に付けてあげたいと望むこと、身に付けてあげたいと希望する一方でできていないと感じること等、年長保護者の実態を理解・把握する目的で行われた。

 平日に年長の子供のためにしてあげたいと思うことを尋ねる質問(複数回答)には、「幼稚園や保育園の出来事を話す時間を取る」と回答した割合が74.8%で最多となり、「絵本や物語の読み聞かせ」が51.2%で次点に。忙しい毎日の中でも親子でのコミュニケーションを大事にしたいと考える保護者が多いことがうかがえる結果となった。一方では、通信教材やドリルでの学習をさせたいと望む保護者も見られた。

 休日に年長の子供のためにしてあげたいと思うことを尋ねる質問(複数回答)には、「体を動かす遊びやスポーツ」と回答した割合が66.8%で最多となったが、「自然等の中でさまざまな体験をする」もほぼ同率の64.8%となり、ついで、「子供と一緒に家で工作等に取り組む」が42.6%となった。一方では、「特別なことはせずに家や近所で一緒に遊ぶ」を回答した保護者も見られ、身近な場所で一緒に遊ぶことを重要視している層も一定数いることがわかった。

 年長の子供のためにやってあげたいけれどできていないことを尋ねる質問(1人1回答)には、「実際に見て触れて体験」を選んだ保護者の割合が24.4%でもっとも多かった。自由回答で理由を聞いたところ、「コロナ禍ということもあり、いろんな場所に連れていくことに躊躇してしまうから」「共働きで週末も習い事や親の予定があり、何かに触れる経験をさせてあげられていない」等、子供に体験をさせてあげたいと考えながらも、機会が作れていないことへの葛藤が感じられる回答も見られた。

 学研では、5・6歳の子供が興味を持ちやすいテーマや季節に合わせた絵本・図鑑、体験キットを毎月厳選してを届ける「たいけんポケット」を用意。自宅や近所の公園といった身近な場所での取り組みと体験を通じて、子供の「自分で考えて学ぶ力」を育むことができるサービスとなっている。「春の自然」がテーマの4月号は特別価格1,210円(税込)、3月15日まで受け付けている。

《増田有紀》

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