2023年卒学生の就職内定率(3/1時点)22.6%、例年以上のペース

 企業の選考活動開始時期が早まり、例年以上のペースで内定率が推移していることが2022年3月10日、リクルートの研究機関「就職みらい研究所」の調査結果からわかった。2022年3月1日時点の就職内定率は、前年同月より5.0ポイント増の22.6%となっている。

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 企業の選考活動開始時期が早まり、例年以上のペースで内定率が推移していることが2022年3月10日、リクルートの研究機関「就職みらい研究所」の調査結果からわかった。2022年3月1日時点の就職内定率は、前年同月より5.0ポイント増の22.6%となっている。

 「就職プロセス調査」は、2023年卒業予定の大学生および大学院生が対象。「リクナビ2023」で調査モニターを募集し、登録した学生のうち、大学生1,049人、大学院生311人を集計対象とした。調査期間は、2022年3月1日~4日。

 3月1日時点の大学生(大学院生を除く)の就職内定率は、前年同月比5.0ポイント増の22.6%。3月広報解禁となった2016年卒以降、前月に引き続き過去最高を記録した。内定を得ている業種は、「情報通信業」が33.6%でもっとも高かった。従業員規模別では、「1,000人~4,999人」が最多だが、300人未満規模の企業で前年からの増加が目立った。

 一方、内定辞退率は前年同月比1.9ポイント増の18.6%と、例年と同水準。2022年卒の内定辞退率の推移をみると4月中の伸び幅が特に大きく、「就職白書2022」の企業の2023年卒の採用プロセス開始予定時期は2022年卒が4月、2023年卒が3月となっていることから、内定出し開始のピークが前倒しになっているようすがうかがえるという。

 就職みらい研究所では「内定辞退・選考辞退が前年と比べ、3月中により多く発生する」と予想。内定出し開始のピークは3月だが、企業は今後も選考活動を続けていくことから、学生に対して「周りに流されることなく、納得できる進路を自分で選択するための活動が重要。自ら情報を取りにいき、企業との対話を重ねることで、自身の考えや仕事の理解を深めていきましょう」とアドバイスしている。

《奥山直美》

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