渋沢栄一関連企業167社、過半数が上場…製造業が最多

 帝国データバンクは、「渋沢栄一関連企業」の分析を行い、調査結果を発表した。167社にものぼる渋沢栄一関連企業を業種別にみると、製造業が最多。また渋沢栄一の影響を受けた企業が、現在でも広く活躍していることも明らかとなった。

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「渋沢栄一関連企業」年商規模別、売上高上位 10 社
「渋沢栄一関連企業」年商規模別、売上高上位 10 社 全 3 枚 拡大写真

 帝国データバンクは、「渋沢栄一関連企業」の分析を行い、調査結果を発表した。167社にものぼる渋沢栄一関連企業を業種別にみると、製造業が最多。また渋沢栄一の影響を受けた企業が、現在でも広く活躍していることも明らかとなった。

 「渋沢栄一関連企業」とは、帝国データバンクが定義付けたもの。渋沢栄一が設立・運営に携わった企業を母体とし、現在も事業を継続している企業を意味する。

 明治時代に活躍した実業家の渋沢栄一は、「日本資本主義の父」とも呼ばれる存在で、数々の歴史的偉業を達成した。2021年にNHK大河ドラマの主人公として描かれたり、2024年度から発行される一万円札の肖像に起用されたりすることでも注目を集めている。そんな渋沢栄一が当時設立・運営に携わった企業は約500社にものぼる。

 渋沢栄一関連企業の分析によると、現在167社ある渋沢栄一関連企業のうち99社が上場企業。売上高がもっとも多いのはENEOSで6兆1,827億円だった。

 また渋沢栄一関連企業を業種別にみると、製造業が49社ともっとも多く、ついで金融・保険業が35社。その他には電気ガス事業者や鉄道業等、生活インフラを担う企業が多数を占めていた。

 さらに渋沢栄一関連企業が掲げる経営理念をみてみると、「社会」という言葉がもっとも多く使われていることも判明。他には「貢献」「発展」「客(お客さま、顧客等)」も頻出ワードだった。

 渋沢栄一の活躍から100年近く経つ現代においても、渋沢栄一の思いを受け継ぐ企業がリーディングカンパニーとして活躍していることが明らかだろう。

《竹間たまみ》

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