コロナ禍の留学ポイント…エージェントの長所・短所

 ディーサイド留学情報センターは、コロナ禍での留学経験者、検討をしている人を対象に「コロナ禍における留学のポイント」に関する調査を実施。コロナ禍において留学は可能なのか、どのようなことに留意するべきなのか、調査内容を発表した。

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留学中、留学していた、検討中の留学先
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 ディーサイド留学情報センターは、コロナ禍での留学経験者、検討をしている人を対象に「コロナ禍における留学のポイント」に関する調査を実施。コロナ禍において留学は可能なのか、どのようなことに留意するべきなのか、調査内容を発表した。

 同調査は2022年3月14日から16日にかけて行われ、調査人数は1,009名。留学の実態や留学手配方法、何を重視するべきなのか等について調査した。

 コロナ禍において留学中や留学していた、検討している国を質問したところ、アメリカ(33.2%)がもっとも多く、ついで比較的治安の安定しているオーストラリア(16.0%)、カナダ(15.4%)が続く結果となった。入国が制限されたり、現地でのトラブルがあったりと、コロナ禍ならではの理由で留学先を決定する人も少なくない。

 留学スタイルについての問いでは、大学留学(57.0%)がもっとも多く、ついで語学留学(37.7%)、インターンシップ(11.6%)と続いた。社会人と比較して、時間の融通が利きやすい大学留学を選択する人が6割以上にのぼった。

 留学期間については、1か月以上3か月未満の回答が25.5%ともっとも多く、ついで1か月未満(23.6%)、半年以上1年未満(20.8%)と続いた。3か月未満に回答が集中する一方、長期留学を行う人も20%近くいることが判明。この背景には、コロナ禍で海外との行き来がスムーズにいかないことがあげられる。

 コロナ禍でも留学を決行した理由を聞いたところ、「コロナ対策などその国の特性がよく見られるから」「コロナ禍でも自分にとっては学べる時間が限られているため、できるだけ学びたいから」「学生のうちでないと、長期間海外での生活を経験することが難しいだろうから」との回答が寄せられた。限られた時間を有効に使いたいという意見が散見され、困難な状況でも学ぶことを諦めないポジティブな感情がうかがえる。また、コロナ禍ならではの各国の対策や特性等の文化を学びたいという意見もあった。

 留学の手配方法についての問いでは、学校が72.3%ともっとも多く、ついで留学エージェント(14.9%)、民間団体(11.8%)と続いた。学校が大半を占める中、留学エージェントを利用した人も少なからず存在し、どのような基準で選択したのかについて聞くと「サポートの手厚さ」と回答した人が56.7%ともっとも多かった。また、企業の信頼性(49.3%)や実績(36.7%)等の回答が寄せられた。

 留学エージェントのメリットやデメリットについても調査を実施。メリットは「確実に留学に手配をしてもらえる(60.4%)」がもっとも多く、ついで「緊急時にサポートしてもらえる(留学中のサポートなど)(42.9%)」「留学先や現地の学校の詳細情報を教えてもらえる(29.6%)」と続いた。一方、デメリットとしては「費用がかかる」が61.2%ともっとも多く、ついで「留学エージェントの質にばらつきがある(29.4%)」「提携している学校が限られる(26.4%)」「留学エージェント指定に海外旅行保険に加入が必要(17.3%)」「留学先のネガティブな情報を聞くことができない(16.8%)」と続いた。多彩なサポートが受けられる反面、経済的なデメリットが浮き彫りとなった。

 さらに、エージェントを選ぶ際に重視すべきポイントについて聞くと「サポートの手厚さ」と回答した人が56.7%ともっとも多かった。ついで、「留学中のサポート(48.2%)」「企業や担当者の信頼性(47.9%)」「出国までのサポート(37.5%)」と続いた。理由としては、「心配だから、助けてもらえる環境で留学したいから」「現地での生活が一番重要であり、緊急の場合は頼れる存在が必要だと思う為」等の回答が集まった。コロナ禍で初めて渡航する人も多いため、手配の準備から滞在中のトラブルまで一手に任せられる留学エージェントの需要が高まっている。

 今回の調査では、7割以上の人が留学手配を学校で行っている一方、留学エージェントにメリットを見出して利用する人も一定数いることが判明。留学エージェントはサポートの手厚さや内容を基準に選択する人が多く、費用がかかることにデメリットを感じている人がいることもわかった。

 不明点や不安なことが多い留学生にとって、留学エージェントは頼れる存在であることもわかった。特に予想外のトラブルが起きやすいコロナ禍においては、サポートの手厚い留学エージェントの力を求める人も多い。

《高垣愛》

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