大学発ベンチャー、過去最多3,306社…1位は東京大学
大学発ベンチャー数は2021年10月時点で3,306社となり、過去最多を記録したことが2022年5月17日、経済産業省が公表した2021年度大学発ベンチャー実態等調査の結果から明らかになった。大学別では、「東京大学」が329社でもっとも多かった。
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大学発ベンチャーは、大学等における革新的な研究成果をもとに、経済社会にイノベーションをもたらす担い手として期待されている。「大学発ベンチャー実態等調査」は、2021年11月の設立状況調査で把握された大学発ベンチャーのうち、連絡先が把握できた企業を対象に2021年12月~2022年1月に実施し、374件から回答を得た。
2021年度調査において、存在が確認された大学発ベンチャーは3,306社。2020年度調査で確認された2,905社から401社増加し、過去最高の伸びを記録。企業数、増加数ともに過去最多となった。
大学別の大学発ベンチャー企業数では、「東京大学」が329社ともっとも多かった。2位は「京都大学」242社、3位は「大阪大学」180社、4位は「筑波大学」178社、5位は「慶應義塾大学」175社。2019年度からの増加率ランキングでは、「東京理科大学」が30社から126社と420%の増加率で1位となった。
新型コロナウイルスの影響について前年との比較を聞いたところ、「変化なし」と回答した大学発ベンチャーがもっとも多かったものの、「施設利用・他社連携」「事業計画」「投資」についてはプラス面よりマイナス面の影響が大きいと回答があった。
大学発ベンチャー企業の従業員に占める博士人材の比率は、一般企業の研究職4%に対し、大学で達成された研究成果に基づく特許や新たな技術・ビジネス手法を事業化する目的で新規に設立された「研究成果ベンチャー」23%、既存事業を維持・発展させるため設立5年以内に大学から技術移転等を受けた「技術移転ベンチャー」46%と特に高かった。大学発ベンチャーで博士人材が積極的に活用されていることがうかがえる結果となっている。
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