「Twitter使ったことがある」中3生と保護者22.5ポイントの差
使用したことがあるSNS等について、児童生徒と保護者との間で顕著に認識の差があることが、教育ネットが2022年5月18日に発表した調査結果より明らかになった。SNSの使用でもっとも認識の差が大きかったのは「Twitter」。特に中学3年生では22.5ポイントの開きがあった。
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調査は、教育ネット支援自治体の小学校、中学校の児童生徒を対象に、2021年4月~12月にかけて実施。各学年3,000~4,000人が回答しており、有効回答数は計3万7,291人。
「ネット利用における実態調査」では、児童生徒に「過去1年以内に使用したことがあるインターネットのサービス」について、保護者に「過去1年以内に子供が使ったことがあると思われるインターネットのサービス」について質問。各サービスについて児童生徒と保護者の間でどれほど利用に関する認識の差があるのかを明らかにした。
SNSでもっとも認識の差が大きかったのは「Twitter」。小学6年生から中学3年生まで、児童生徒と保護者の差が10ポイント以上となり、特に中学3年生では生徒が54.6%、保護者が32.1%と22.5ポイントの差が開き、保護者と大きく認識の差があることが浮き彫りになった。
近年、児童生徒の間で流行している「TikTok」については、中学1~3年生まで50%を超える高い使用率となったが、保護者との差は少なく、保護者が利用を把握していることがうかがえる。
子供たちに人気のオンラインゲーム「Fortnite」は、小学6年生と中学1年生で44.6%と半数に迫る高い使用率に。保護者の認識も、小学6年生で40.3%、中学1年生で40.2%等、各学年おおむね6ポイント以内の差にとどまり、もっとも児童生徒と保護者の差が少ないことがわかった。
一方、ゲームに特化したコミュニティアプリとして知られる「Discord」は使用がおもに中学生からとなっており、保護者との認識差は中学1年生で7ポイント、中学2年生で10.9ポイント、中学3年生で13.5ポイントと、徐々に差が大きくなっている。
フリマアプリ「メルカリ」については、中学3年生でも利用率が21.0%と低いものの、保護者との認識の差は11.7ポイントと大きかった。フリマアプリの利用は金銭リテラシーを学ぶ機会になる、という意見もあるが、トラブルにつながるケースもあり、子供だけで判断して使用することに疑問も残る。
教育ネット総合研究所は、「子供たちの利用用途を興味をもって保護者が聞くことで、困ったときに相談することができる関係性を作ってもらいたい」とコメントを寄せている。
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