大卒就職率95.8%、理系は1.5pt増…文科省・厚労省調査

 文部科学省と厚生労働省は2022年5月20日、2022年3月大学等卒業者の4月1日現在の就職状況を発表した。大学生の就職率は95.8%、前年同期比0.2ポイント減となった。このうち国公立大学の就職率は、96.1%(同0.2ポイント増)、私立大学は、95.6%(同0.5ポイント減)。

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2021年度(令和3年度)大学・短期大学・高等専門学校および専修学校卒業者の就職状況調査(4月1日現在)について
2021年度(令和3年度)大学・短期大学・高等専門学校および専修学校卒業者の就職状況調査(4月1日現在)について 全 5 枚 拡大写真
 文部科学省と厚生労働省は2022年5月20日、2022年3月大学等卒業者の4月1日現在の就職状況を発表した。大学生の就職率は95.8%、前年同期比0.2ポイント減となった。このうち国公立大学の就職率は、96.1%(同0.2ポイント増)、私立大学は、95.6%(同0.5ポイント減)となった。

 「大学等卒業者の就職状況調査」は、大学、短期大学、高等専門学校及び専修学校卒業者の就職状況等について実態を把握し、就職問題に適切に対処するための参考資料を得るため、1996年度(平成8年度)より調査を実施。実設置者や地域等を考慮し、文部科学省・厚生労働省が112校(国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校)、調査対象人員6,250人を抽出。電話や面接等の方法により、4月1日現在の状況をとりまとめた。

 大学(学部)の就職率は95.8%で、前年同期比の0.2ポイント減少。大学の就職率のうち、国公立大学は前年同期比0.2ポイント増の96.1%、私立大学は前年同期比0.5ポイント減の95.6%。文理別では、文系が前年同期比0.6ポイント減の95.4%、理系が前年同期比1.5ポイント増の97.4%。

 男女別では、男子大学生が前年同期比0.4ポイント減の94.6%、女子大学生が前年同期比0.1ポイント減の97.1%。国公立大学は男子94.7%、女子97.6%、私立大学は男子94.5%、女子97.0%であった。

 地域別では、「中部地区」の97.0%(前年同期比1.3ポイント減)がもっとも高く、ついで「関東地区」96.7%(同0.9ポイント増)、「九州地区」96.0%(同0.9ポイント増)、「近畿地区」95.8%(増減なし)、「北海道・東北地区」93.4%(同3.6ポイント減)、「中国・四国地区」92.2%(同2.3ポイント減)と続いた。

 短期大学の就職率は、前年同期比1.5ポイント増の97.8%、高等専門学校の就職率は前年同期比0.9ポイント減の99.1%、専修学校(専門課程)の就職率は前年同期比3.5ポイント増の94.7%。大学、短期大学、高等専門学校を合わせた就職率は、前年同期比0.2ポイント減の96.1%、専修学校(専門課程)を含めると前年同期比0.2ポイント増の96.0%。

 文部科学省と厚生労働省は、未就職のまま卒業した人等に対して、新卒応援ハローワークの就職支援ナビゲーター(相談員)と大学等の就職相談員とが連携し、きめ細かな就職支援を継続していくという。

《田中志実》

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