国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は2026年、2025年度(2025年4月~2026年3月)のTOEIC Programに関する受験動向やスコア分析をまとめた資料「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2026」(DAA2026)を発表した。TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)の受験者数および採用団体数が、2007年の開始以来過去最多を記録した。
2025年度のTOEIC Program全体の受験者数(申込者ベース)は約216万人、採用団体数は約3,900団体となった。2024年度と比較すると、受験者数は約6万人増、採用団体数は700件増となっている。
テスト別に見ると、TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)の公開テスト・IPテスト合計受験者数は、2024年度比2.9万人増の196.4万人となった。
英語で話す・書く力を測定するTOEIC S&Wの公開テスト・IPテスト合計受験者数は、2024年度比30%増の約5.1万人となった。採用団体数も約460団体となり、受験者数・採用団体数ともに2007年の開始以来過去最多を記録した。
過去3年間の推移、受験者数(公開テスト・IPテストの合計)は、2023年度:約3.7万人、2024年度:約3.9万人、2025年度:約5.1万人。採用団体数は、2023年度:約380団体、2024年度:約410団体、2025年度:約460団体(受験者数は申込者ベースの集計)。
DAA2026によると、2025年度のTOEIC L&Rの平均スコアは、公開テストで616点、IPテストで492点だった。直近3年間の平均スコアは同程度で推移している。TOEIC S&Wの平均スコアは、公開テストではスピーキングが131.5点・ライティングが141.0点、IPテストではスピーキングが110.1点・ライティングが119.9点だった。こちらも直近3年間で同程度の水準が続いている。
TOEIC S&W受験者をTOEIC L&Rスコア別の構成比で見ると、800点台の受験者が21.7%ともっとも高い割合を示しており、600点以上の受験者が全体の約7割を占めた。TOEIC S&Wに挑戦する受験者には、TOEIC L&Rで600点以上を取得している人が多いことがわかる。
たとえば、TOEIC L&Rが600点台の受験者のTOEIC S&W平均スコアは、スピーキングが110.4点、ライティングが131.8点だ。これらのスコアを、実生活や職場でどのような行動ができるかを示す「Can-doガイド」に当てはめると、スピーキングでは「海外からの来訪者にちょっとした観光案内ができる」レベル、ライティングでは「上司に課題の進行状況を説明するメモを書くことができる」レベルに相当する。
TOEIC S&W受験者を職種別に見ると、公開テストでは「教育」「技術」「営業」の順に、IPテストでは「技術」「営業」「研究」の順に受験者数が多かった。中でも「技術」職は公開テスト・IPテストの双方で受験者数をけん引している。
IIBC広報責任者の宮川卓也氏は「今回発表した内容からは、TOEIC L&Rに加え、TOEIC S&Wに対するニーズが着実に高まっていることが確認できました。AIの活用が進む時代においては、相手や目的に応じて意図を的確に伝え、建設的なコミュニケーションにつなげる力の重要性が一層増すと考えています。TOEIC S&Wは、日常やビジネスの場面でのコミュニケーションのタスクを問題としており、"伝わるかどうか"を評価することで、実践的な英語での発信力・応答力を可視化できる点に特長があります。AIの活用が進み、伝える力が重要視される今、より多くの方にご自身の"英語で伝える力"を見える化する機会として、ぜひご活用いただけますと幸いです。IIBCは今後もTOEIC Programを通じて、学習機会および英語力測定の機会を提供してまいります」とコメントしている。
DAA2026の詳細は、IIBCのWebサイトで確認できる。

