2023年卒の学生は、大学生活の大半をコロナ禍で過ごしてきた。コロナ禍3年目となる就職活動で、インターンシップやセミナー、一次選考等はオンラインで実施する企業も多く、就職活動においてもオンライン形式での参加が増加傾向にある。一方、最終選考はリアルの面接を実施する企業も多いため、「リアルでの面接に慣れていない」「大切な最終面接のみリアルで緊張してしまう」といった声もあがっている。
学情はルール上の選考解禁を迎える6月に向け、オンライン、リアルで実施する面接への自信の有無を調査した。2022年4月19日から28日にかけて、「あさがくナビ2023」へのサイト来訪者649名を対象に実施した。
オンラインで実施する面接について調査したところ、「自信がある」「やや自信がある」と回答した学生は22.3%。「自信がない」「やや自信がない」の回答が46.4%に達し、自信があると回答した学生の2倍の数に相当する。
「自信がある」と回答した学生は「リアル面接よりも、オンライン面接に参加する機会が多いので慣れている」「大学の面接練習でも、オンライン面接を想定して練習をしてきた」といった意見を回答。一方「自信がない」と回答した学生からは「オンライン面接ではカメラを見て話すので、面接官の表情や反応を見ながら話すことが難しい」「自分の伝えたいことが、伝えられているかわかりにくい」といった意見が集まった。
リアルで実施する面接については、「自信がある」「やや自信がある」と回答した学生は18.0%。「自信がない」「やや自信がない」と回答した学生は55.6%で、自信があると回答した学生の3倍以上に相当する。自信がないと回答した割合は、オンライン面接より9.2ポイント高くなる結果となった。
リアル面接に自信をもてない理由として、「リアル面接の経験が少ないから」が73.1%でもっとも多かった。ついで「リアル面接は緊張してしまうから」61.8%、「リアル面接でのマナーがわからないから」40.2%と続いた。