小中学生の約4割が成年年齢の引き下げに「不安」

 2022年4月、約140年ぶりに成年の定義が見直され、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられた。9割以上の小中学生が、成年年齢の引き下げについて知っていることが、ニフティの調査結果より明らかになった。

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4月1日から成人年齢が18歳に変わったことを知ってる?
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 2022年4月、約140年ぶりに成年の定義が見直され、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられた。9割以上の小中学生が、成年年齢の引き下げについて知っていることが、ニフティの調査結果より明らかになった。18歳で成人になることについては、「楽しみ」よりも、すべての責任を自分が負うことや、自分で正しい選択ができるかどうかを「不安」に思っている子供たちのほうが多かった。

 ニフティが運営する子供向けサイト「キッズ@nifty」にて、「18歳で大人になること」に関するアンケート調査を実施。小中学生を中心とした子供たちを対象に、2022年4月4日~4月18日にアンケートを実施し1,428人から回答を得た。

 18歳で成人になることについてどう思うかという問いに対し、「楽しみ」と回答したのは小学生31%・中学23%であった。

 9割以上の小中学生が、成年年齢の引き下げについて知っていることがわかった。どんなことが不安だと思うか聞いたところ、「まだ高校生なのに成人というのは少し不安」「責任がすべて自分になること、何かあった時に自分で対処しなければならないことが未熟で大人の支えも必要な年齢だから不安」「まだ経験が少ないので、正しい選択をできるかどうかが心配」等、「成人」という扱いになることで、自分の行動に責任を負う必要があることに不安を感じていた。

 18歳は大人だと思うか?という問いに対し、小学生55%・中学生65%が「思わない」と回答。大人になるとはどういうことだと思うかという問いに対しては、「自分の行動に責任を持つ」「社会に出て自立をし、責任が伴うこと」「自分のことは自分で行う」「結婚することや、仕事をすること」等があげられた。また、「責任」について触れたコメントが寄せられた他、「結婚」や「仕事」をあげた子供たちもいた。

 自分はこういう大人になりたくないと思うような行動は?という問いに対しては、「うそをつく人、自分に甘い人、だらしない人」「自分の意見を押し付ける大人」「お酒で迷惑をかける人」「ポイ捨て等マナーがなってない大人」「社会のルールやマナー、法律等が守れない人」等、子供たちの目線から見た、大人に対する厳しい声が集まった。

 自分もしたいと思えるような大人の行動は?という問いに対しては、「ありがとう、ごめんを素直に言える」「悪いことをしたら謝る、調子に乗らない、思いやりを持つ」「気配りができる」「選挙に行く、働く、社会に貢献する、困っている人の支援をする」「誰にでも平等で、まんべんなく優しくできる人」「見返りを求めず、人に親切にできる大人」等があげられ、「素直に謝る」「親切にできる」等、周囲の人に対する行動や、「選挙に行く」「働く」といった社会に向けた行動等、さまざまな意見が寄せられた。

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《編集部》

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