東武鉄道(東武)は6月16日、同社では3機目の蒸気機関車となるC11形蒸気機関車123号機(C11 123)の運用を7月18日から開始すると発表した。
同機は、JR北海道から貸与されているC11 207、真岡鐵道から譲り受けたC11 325に続く東武の動態保存SLで、1947年に日本車輛製造で製造された。
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滋賀県の江若(こうじゃく)鉄道(1969年廃止)を皮切りに、1957年には北海道の雄別炭礦鉄道(後の雄別鉄道、1970年廃止)へ渡り、釧路開発埠頭(1999年廃止)を経て1975年に廃車。その後は日本鉄道保存協会の手により静態保存されていたが、2018年に東武博物館が譲り受け、翌年から南栗橋SL検修庫で復元作業を開始していた。
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元の車番は「C111」だったが、当初、復元完了予定が東武の創立123周年にあたる2020年であったことから「C11 123」に改番された。
牽引列車は『SL大樹1・2・5・6号』で、7月18日~8月17日には運用開始を記念した乗車券3000セットを東武線の55駅で発売する(購入は1人5セットまで)。発売額は1000円。
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