コロナ禍でオンライン留学が定着...JAOS調査

 2021年の年間留学生数は1万5,083人(オンライン留学含む)であり、オンライン留学数が現地へ渡航する従来型の留学(オフライン留学)数を大きく上回っていたことが、海外留学協議会(JAOS)の調査結果より明らかとなった。

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 2021年の年間留学生数は1万5,083人(オンライン留学含む)であり、オンライン留学数が現地へ渡航する従来型の留学(オフライン留学)数を大きく上回っていたことが、海外留学協議会(JAOS)の調査結果より明らかとなった。

 JAOSは、留学事業の健全な発展と国内の留学啓蒙を目的とし、2022年2月にJAOS会員である留学事業者42社を対象に「海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査」を実施した。統計調査対象期間は、2021年1月1日~12月31日で調査対象はJAOS加盟の留学事業者42社。

 JAOSは、留学業界全体を正しく発展させることを目的に「海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査」を毎年実施している。日本人留学生数をより明らかにするために、調査対象を海外の大学や大学院等の高等教育機関に留学した日本人の人数や、日本国内の大学経由等で留学をした学生数の他に、社会人や小中高校生等を含む留学生数統計データを提供している。同調査では、JAOS加盟留学事業者42社の2021年留学生数を第三者機関に委託し調査を実施。JAOS非加盟の留学事業者の数値は含まない。

 今回のJAOS統計調査では、海外の教育機関の授業を日本で受講するオンライン留学に参加した日本人留学生数が8,974人に対し、海外渡航型のオフライン留学数が6,109人と、オンライン留学数が従来型オフライン留学数を大きく上回った結果となった。これは、コロナ禍でも留学をあきらめず、オンラインを利用して留学体験をした学生が多かったことを表している。また、アメリカ、カナダ、イギリス、マルタ等、Withコロナ政策を進め、留学生の受け入れを行っている国へ従来型のオフライン留学をする日本人学生も一定数いたことがわかった。

 オンライン留学の留学先を国別でみると、フィリピン発のプログラムを利用した日本人学生が全体の約半数の47.6%ともっとも多く、2番目に多い中国の13.3%を大きく上回った。コロナ前から日本でも一般化していたフィリピン留学が、他の国のオンライン留学プログラムに対して時差関係や費用等の点で優位性があったことが考えられる。

 一方、従来型オフライン留学で留学先として一番多かったのが、アメリカで全体の35.9%であった。アメリカは以前から、常に日本人留学生の海外大学進学先として一番人気のある国であり、今回も大学へ進学した日本人学生が110人と突出して多かった。2番目に日本人留学生が多かった国は、コロナ禍でも早くから留学生の受け入れを開始したカナダで29.5%の日本人学生がオフライン留学をしている。アメリカとカナダにオフライン留学した日本人学生の数が、3位のイギリス(11.8%)と4位のマルタ(6.5%)を大きく上回る結果となった。

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