夏休み宿題「あった方が良い」83%…でも自由研究は大変

 C.Dreamsが運営する子供の教育メディア「ちいく村」は、2022年8月、小学1年生~6年生の子供を持つ保護者200人を対象に「子供の夏休みの宿題に関する調査」をインターネットによる任意回答で実施した。

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 C.Dreamsが運営する子供の教育メディア「ちいく村」は2022年8月、小学1年生~6年生の子供を持つ保護者200人を対象に「子供の夏休みの宿題に関する調査」をインターネットによる任意回答で実施した。働き方改革の一環で夏休みの宿題を無くす学校も増えているが、宿題を無くすことに対して保護者はどのように感じているのか、夏休みの宿題に関する調査について公表した。

 同調査は、2022年8月に、小学1年生~6年生の子供を持つ保護者を対象に「子供の夏休みの宿題に関する調査」をインターネットによる任意回答で行った。夏休みの宿題はいるのか、いらないのか、200名の保護者にアンケートした結果、夏休みの宿題は「あった方が良い」が83%と圧倒的に多い結果となった。「あった方が良い」の理由には「主体的にさせるのが難しい」「宿題があった方が勉強が進む」「家で勉強するきっかけがほしい」があがり、大半の保護者は「あった方が子供のためになる」と考えていることがうかがえた。逆に「なくてよい」の理由には「宿題を見るのが面倒」「自分で勉強する癖をつけさせたい」「不要なことまでさせられる」のコメントがあった。

 続いて「夏休みの宿題でもっとも不要な宿題は何ですか?」と聞いたところ、1位は自由研究、2位は僅差で絵日記、3位が読書感想文(作文)と手間暇がかかる大変な宿題が上位にくる結果となった。「自由研究が不要だ」と思う理由には「テーマを決めるのが大変」「一緒にやるのが大変」「わざわざ宿題にしてほしくない」があり、宿題は必要と感じているものの、自由研究は大変と思っている保護者が多い傾向にあった。「もし宿題として出ないなら夏休み自由研究はどうしますか?」の問いには「自由研究はやらせたい」が42%、「やらない」が58%と半数以上が「やらない」と回答した。自由研究は親にとって負担に感じ、宿題だからしぶしぶやっているが、宿題でなければ自由研究はやらないという保護者が多数派であった。

 次に「子供の夏休みの宿題に対するやる気はどうですか?」と聞いてみたところ、「やる気がある」が200人中95人、「やる気がない」と回答したのは39人だった。全体的にみるとやる気がある子供が多い結果となったが、学年により結果にばらつきがあることがわかった。小1~小4の低~中学年では「やる気がある」子供の割合が高めであるが、小5・小6になると「どちらともいえない」「やる気がない」と回答した割合が「やる気がある」の割合を上回る結果となった。高学年になるほど、子供の夏休みの宿題へのモチベーションが下がっていくことが明らかとなった。

 最後に「子供の夏休みの宿題はいつごろ終わりますか?」と尋ねたところ、「夏休み後半」が72人ともっとも多い結果となった。「夏休みが終わるギリギリ」と回答したのは、200人中36人。合わせると半数以上は夏休み後半まで宿題の処理に時間がかかっていることがわかった。全体的にやる気がある子供が多い夏休みの宿題でも、後半までじっくり取り組む子供が多い傾向が垣間見えた。

 今回の調査では、夏休みの宿題は「あった方が良い」と答える保護者が圧倒的に多い結果となったが、手間暇のかかる自由研究や読書感想文は「ない方が良い」との声も多かった。保護者が求める宿題の内容については、改善の余地があるといえる。また、高学年になるほど、子供のモチベーションが下がる傾向も明らかとなり、夏休みの宿題を保護者がより注意深くサポートすることも必要だろう。

《日高紋佳》

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