2割が「コロナコミュ障」実感…若い世代は深刻

 約2割の人がコロナ禍でコミュニケーション力の衰えを感じていることが、企業トップ向けのコミュニケーションコーチングを手掛けるグローコムが実施した調査でわかった。

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コロナ前後でコミュニケーション力の変化があったか
コロナ前後でコミュニケーション力の変化があったか 全 4 枚 拡大写真

 約2割の人がコロナ禍でコミュニケーション力の衰えを感じていることが、企業トップ向けのコミュニケーションコーチングを手掛けるグローコムが実施した調査でわかった。

 コロナ禍が日本人のコミュニケーションに与える影響についての調査は、2022年7月にインターネットで実施。調査人数は1,200人(男女600人、10~60代の各200人)。

 コミュニケーション力の基礎を作る幼少青年期に、その機会が失われることは、後の恋愛観・結婚観・仕事観等に影響を及ぼす可能性がある。調査した人の半数以上が、感染のリスクがなくてもマスクなしでの会話に抵抗感があると感じるといった「コミュ障化」が懸念される。

 コロナ前後でコミュニケーション力に変化があったか聞いてみると、19.6%が悪化したと感じていた。特に多かったのは、10代女性で33.0%。コミュニケーション力が「低下・悪化した」理由は、78.3%が「人と話す機会が減ったから」と回答。低下したと感じるコミュ力は「雑談・会話力」が24.9%と多く、10代女性では38%にのぼる。

 雑談は得意かという問いに対しては、得意と答えた人が25.9%だったのに対し、苦手という回答は38.8%だった。

 また、コロナ感染のリスクがなくても、マスクなしの会話に抵抗があると感じている人は53.3%と半数以上。10代女性では66.0%にのぼった。その理由は、「他の病気の感染リスクを減らせるから」が51.5%、「顔を見られたくないから」が23.2%。

 今後、コロナの感染リスクがなくてもマスクを着け続けるか聞いたところ、マスクなしの会話に抵抗がある人のうち31.7%が「人と会話する、会う時には着け続けたい」、31.2%が「多くの人がしなくなったら外したい」、22.8%が「マスクを着けずに話す機会を避けたい」と答えた。

 「大勢の人前で話をすること」に悩む人が多く、全体で30.8%、10代女性では54.0%。「コロナ禍で孤独を感じる機会が増えた」と感じている人は全体の21.8%、10代女性では37.0%だった。


《編集部》

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