さきたま史跡の博物館、企画展「家形埴輪」10/8-11/27

 埼玉県立さきたま史跡の博物館は2022年10月8日から11月27日、企画展「家形埴輪」を開催する。会場は同博物館の企画展示室で、展示資料点数は約50点。

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企画展「家形埴輪」
企画展「家形埴輪」 全 2 枚 拡大写真

 埼玉県立さきたま史跡の博物館は2022年10月8日から11月27日、企画展「家形埴輪」を開催する。会場は同博物館の企画展示室で、展示資料点数は約50点。観覧料は、一般200円、高校生・学生100円、中学生以下・障害者手帳のある人は無料となる。

 県立さきたま史跡の博物館では毎年、埼玉古墳群や古墳時代に関連する企画展示を開催している。今回は、埼玉県内で出土した家形埴輪を中心に家形埴輪の種類とそこから考えられる建築物、埴輪から推察できる豪族居館のようす、一般の竪穴住居での暮らし等について考える展示を行う。

 展示資料の中で、稲荷山古墳で出土した入母屋造家形埴輪(いりもやづくりいえがたはにわ)は、関東地方では最古級の家形埴輪として注目されている。また、渋川市金井下新田遺跡で検出された「網代垣(あじろがき)」は、発掘調査現場から遺構ごと剥ぎ取りした資料で、展示公開は初めて。家形埴輪とともに、古墳時代の集落のようすを知ることができる絶好の資料となる。

 今回の展示資料点数は約50点。展示は、初期家形埴輪と「家屋文鏡」を写真パネルで紹介するプロローグに始まり、「家形埴輪の種類」「豪族の館」「古墳時代の集落」の順に展示が進み、エピローグとして家形埴輪を出土した近隣の古墳群を紹介する写真パネルで締めくくられている。

 「家形埴輪の種類」の展示では、家形埴輪を屋根の構造で分類し特徴を紹介する。おもに、前橋市舞台1号墳出土の家形埴輪(切妻造)重要文化財、行田市稲荷山古墳出土の家形埴輪(入母屋造)、鴻巣市生出塚埴輪窯跡出土の家形埴輪(寄棟造)重要文化財が展示される。「豪族の館」では、館から出土した祭祀に使う道具や生産活動等を紹介。おもに、高崎市三ツ寺I遺跡出土の滑石製祭祀具、宇都宮市権現山遺跡出土の羽口・鉄滓を展示する。

 「古墳時代の集落」では、建築物の部材や集落を区画した「網代垣」等を紹介する。「網代垣」は初公開。東松山市城敷遺跡出土の扉、渋川市金井下新田遺跡出土の網代垣(剥ぎ取り)等が展示される。最後のエピローグでは、家形埴輪を出土した近隣の古墳群として、伊勢崎市の赤堀茶臼山古墳、藤岡市の白石稲荷山古墳が紹介される。

 会場は県立さきたま史跡の博物館企画展示室。開館時間は午前9時~午後4時30分。最終入館は午後4時となる。休館日は月曜日だが、10月10日・11月7日・11月14日は開館する。観覧料は、一般200円、高校生・学生100円、中学生以下と障害者手帳のある人は付添1名含め無料となる。また、20名以上の団体では団体料金となり、一般120円、高校生・学生60円となる。

 今回の企画展にあわせ、関連事業として11月13日午後1時30分~3時30分、同館講堂でさきたま講座「生出塚埴輪窯跡出土の家形埴輪から」を開講する。申込方法は、往復ハガキまたはWebサイトからの電子申請。

◆企画展「家形埴輪」
日時:2022年10月8日(土)~11月27日(日)9:00~16:30
※入館は16:00まで
会場:県立さきたま史跡の博物館企画展示室(埼玉県行田市埼玉4834)
休館日:月曜日
※2022年10月10日、11月7日・14日は開館
観覧料:一般200円(団体120円)/高校生・学生100円(団体60円)/中学生以下・障害者手帳(付添1名)無料
※団体は20名以上

【さきたま講座「生出塚埴輪窯跡出土の家形埴輪から」】
日時:2022年11月13日(日)13:30~15:30
会場:さきたま史跡の博物館講堂
申込:往復ハガキまたはWebサイトから電子申請

《日高紋佳》

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