宿題のオンライン化、9割以上の保護者が「賛成」

 イー・ラーニング研究所は2022年10月24日、「子どもの日常的な宿題に関する調査」の結果を発表した。意味ある宿題として重視されていることや、宿題にかける時間や行う場所等、日常的な宿題における親のニーズが明らかになった。

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学校での日常的な宿題は必要だと思いますか?
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 イー・ラーニング研究所は2022年10月24日、子供がいる親を対象にした「2022年:子どもの日常的な宿題に関する調査」の結果を発表した。日常的な宿題を求める声がある一方で、“ただ”こなす学習になってしまっているといった課題を抱えており、意味ある宿題として重視されていることや、宿題にかける時間や行う場所等、日常的な宿題における親のニーズが明らかになった。

 イー・ラーニング研究所は、インターネットを利用した家庭向けe-ラーニングサービス「フォルスクラブ」、小・中学生向け動画教育配信サービス「スクールTV」等のデジタルサービスに加え、世界で活躍できる力を身に付ける小・中学生向けキャリア教育用テーブルゲーム教材「子ども未来キャリア」を展開している。

 「2022年:子どもの日常的な宿題に関する調査」は2022年9月3日~9月21日、子供をもつ親300人を対象に紙回答で実施した。

 「学校での日常的な宿題は必要だと思うか」という問いでは、3人に2人が日常的な宿題の必要性を感じていることがわかった。その理由として「日常的な学習習慣の定着につながるから」が6割以上ともっとも多く、「学習の振り返りや定着に役立つから」や「自主的な学習は難しいから」にも一定数の回答が集まった。この結果から、日常的な宿題の意義は“自主的な学習習慣”と“学習内容”の両方の定着にあると認識していることがわかった。

 「どういった種類の宿題は意味があると思うか」という問いでは、「研究や調べもの」が約半数で1位となり、“学校での学習にとどまらない学び”が得られたり、“自ら考えるきっかけ”になったりと、プラスでの成果が期待できる宿題に意味があると感じる傾向があることがわかる。また「ドリルや問題集」や「復習ノート作り」にも4割以上の回答が集まり、“学びの定着”も重要視されているといえる。

 「宿題のオンライン化に賛成か」という問いに対しては、9割以上がオンライン化を求めるていることがわかった。さらに「なぜオンライン化に賛成か」と聞いたところ、「どこでも取り組めるから」が約9割でもっとも多く、場所にとらわれずに学習できる点が注目されていることがわかる。他にも「何冊も問題集等を持って帰る必要がなくなるから」「過去の見直しがしやすいから」「間違っている点がすぐにわかるから」に半数前後の回答が集まっており、デジタルツールならではの膨大な情報量を端末1つに集約できる点に魅力を感じ、“学習の効率化”に期待が高まっている。


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《千葉 智加》

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