子供の権利とは…親子ワークショップ11/27

 NPO法人PIECESは、「子供の権利」の啓発キャンペーンを実施する。キャンペーンの一環として、小学生・保護者を対象に子供と一緒に考えるワークショップ「子どものけんりってなあに?」を本郷オフィスで2022年11月27日に開催する。参加費無料。

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「子供の権利」の啓発キャンペーン
「子供の権利」の啓発キャンペーン 全 5 枚 拡大写真

 NPO法人PIECESは、「子供の権利」の啓発キャンペーンを実施する。キャンペーンの一環として、小学生・保護者を対象に子供と一緒に考えるワークショップ「子どものけんりってなあに?」を本郷オフィスで2022年11月27日に開催する。参加費無料。

 11月20日は「世界子どもの日」。1989年11月20日に、すべての子供に人権を保障する初めての国際条約として「子供の権利条約」が国連総会で採択された。現在では、「子供の権利」のために行動する日として、世界中でさまざまな取り組みが行われている。「子供の権利条約」では、子供(18歳未満)を権利の主体ととらえ、大人と同じく、1人の人間としての権利を認めている。また、大人よりも社会的に弱い立場にいる子供たちは保護等の権利を定めている。

 一方、日本では「子供の権利条約」が1994年に批准されてから28年が経った今もなお、貧困や虐待等を背景に「子供たちの尊厳」が、ないがしろにされているできごとが多々起こっている。虐待相談対応件数は年々増加し、命が奪われる事例も後を絶たない。令和3年(2021年)度児童虐待相談対応件数(速報値)は、20万7,659件だった(出典:厚生労働省)。また、2021年に実施のセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「3万人のアンケートから見る子供の権利に関する意識」調査によると、子供の約3割、大人の約4割が「子供の権利条約」について「聞いたことがない」と答えている。

 PIECESは、改めて「子供の権利」の重要性をとらえなおし、より広く発信していく必要性があると感じている。大切なことは、子供に関わるすべての人が子供たちに起きている現状について知り、関心を寄せ、権利が実現されるように行動すること。子供は尊厳ある1人の人。1人の人である「子供の尊厳」が守られる環境を作ることは、大人や社会の大切な役割であるとの思いから、11月を「子供の権利」月間とし、「子供の権利」を広く普及するためのキャンペーンを実施する。

 キャンペーンサイトでは、「子供の権利条約」について知るだけでなく、さまざまな分野で活躍する専門家の視点から、「子供の権利」について深めている。新生児科・小児科医の今西洋介氏が、医療の切り口から「子供の権利」についての話や、「子供の権利」を尊重するとはどういうことなのか、PIECES代表理事で児童精神科医の小澤いぶき氏の解説と共に、子供との関わりを「#かもしれない」の視点で見つめている。

 また、11月27日にPIECES本郷オフィスで、子供と大人が一緒に「子供の権利」を知る機会としてワークショップ「子どものけんりってなあに?」を開催する。大人だけでなく、子供自身が「子供の権利条約」を自分たちの権利として知ることが大切だと考え、今回の対象は小学生と保護者。保護者は子供が一緒に来たい先生や兄姉でも可。「子供の権利」に関心のある中学生・高校生でも参加可。定員は15組。参加費無料。申込みはWebサイトPeatixより受け付ける。

◆ワークショップ「子どものけんりってなあに?」
日時:2022年11月27日(日)13:30~15:00
場所:認定NPO法人PIECES 本郷オフィス
定員:15組
対象:小学生/保護者(子供が一緒に来たい先生や兄姉でも可)
※関心のある中学生・高校生も参加可
参加費:無料(寄付付きチケット)
申込方法:WebサイトPeatixより申し込む


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《大田芳恵》

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