【大学受験2023】まだ間に合う「入学前予約型奨学金」6選

 大学受験の前に奨学金の給付が確約できる「入学前予約型給付奨学金」は、9月から11月ごろに申請締切を設定している大学が多いが、中には受験直前まで可能な大学もある。2023年1月まで申請を受け付けている首都圏の私立大学6校の奨学金をピックアップして紹介する。

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早稲田大学「めざせ! 都の西北奨学金」
早稲田大学「めざせ! 都の西北奨学金」 全 6 枚 拡大写真

 大学受験の前に奨学金の給付が確約できる「入学前予約型給付奨学金」は、9月から11月ごろに申請締切を設定している大学が多いが、中には受験直前まで可能な大学もある。2023年1月まで申請を受け付けている首都圏の私立大学6校の奨学金をピックアップして紹介する。

 入学前予約型奨学金は、受験前に奨学金を申請し、採用候補者に決まると、入学後の奨学金が事前に約束される。ただし、試験を受けて合格する必要があり、入学後の手続きを経て正式な採用となる。申請資格は、居住地域や父母の収入・所得金額等、大学によって異なる。なお、奨学金の申請・選考は、入学試験の合否に影響しないとしている。

早稲田大学「めざせ!都の西北奨学金」

 首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)以外の国内高等学校出身者で、学業成績が優秀であるにもかかわらず家計の事情で早稲田大学への進学を断念せざるを得ない受験生を対象にした奨学金。2023年度一般選抜・共通テスト利用入試、総合型選抜、学校推薦型選抜(指定校推薦入試を含む)、系属校推薦入試(摂陵・佐賀)の受験生が対象。奨学金額は年額(通常)で、政治経済学部、法学部、文化構想学部、文学部、教育学部(文系)、商学部、社会科学部が45万円、人間科学部、スポーツ科学部、国際教養学部は65万円、教育学部(理系)、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部は70万円。ただし、国による高等教育の修学支援新制度と併給の場合は金額が異なる。4年間継続だが、各学年で、家計状況および学業成績による継続判定を行う。採用候補者数は第1回と2回の合計で約1,200人。第1回の募集はすでに終了しており、第2回のWeb申請フォームへの入力による応募期間は2023年1月6日~1月20日午後11時59分まで。郵送の場合は1月23日(当日消印有効)まで。選考結果は2月中旬を予定している。なお、在学中に国による高等教育の修学支援新制度の受給者となった場合は、支給金額の減額調整を行う。
めざせ!都の西北奨学金
申請期間(第2回):2023年1月6日(金)~1月20日(金)23:59(郵送は1月23日まで)
対象:一般選抜・共通テスト利用入試、総合型選抜、学校推薦型選抜(指定校推薦入試を含む)、系属校推薦入試(摂陵・佐賀)
支給期間:4年間継続
採用候補者数:約1,200人(第1~2回の合計)
選考結果:2023年2月中旬(予定)

立教大学「自由の学府奨学金」

 立教大学への入学を志望する首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県および千葉県)以外の高等学校等出身者で、経済的理由により入学が困難な受験生に対し、入学後の経済支援を行うことを目的とした制度。対象は、2023年度「一般入試または大学入学共通テスト利用入試」で立教大学を受験する人。採用候補者数は約400人。奨学金額は年額50万円(理学部は70万円)で、毎年の申請・審査により2年目以降も継続受給が可能。申請期間は、2023年1月6日~1月20日(消印有効)。結果通知は2月14日発送予定。なお、自由選抜入試・国際コース選抜入試・アスリート選抜入試枠の申請は終わっている。また、国が実施する「高等教育の修学支援新制度」の利用を検討している場合、併願は可能だが、併給制限(支給額の減額や不支給等)がある。
自由の学府奨学金
申請期間:2023年1月6日(金)~1月20日(金)消印有効
対象:一般入試・大学入学共通テスト利用入試
支給期間:4年間継続
採用候補者数:約400人
選考結果:2023年2月14日(火)発送予定

青山学院大学「地の塩、世の光奨学金」

 学業成績が優秀であるにもかかわらず、経済的理由で進学が困難な学生に対して経済的支援を行う予約型の給付奨学金。首都圏(東京都・島しょ部を除く、神奈川県、埼玉県、千葉県)以外の出身者で、2023年度一般入学試験または大学入学共通テスト利用入学試験で青山学院大学を受験する者。ただし、推薦入試等特別入試利用の場合は不可。奨学金額は年額50万円で原則4年間の継続支給。採用候補者数は第1回(終了)と第2回の合計で約350人。選考結果は2月中旬予定。国の制度との併願・併給は不可のため、申請者が同奨学金に申請できるのは、国の制度の採用発表後の第2回申請期間のみとなっている。
地の塩、世の光奨学金
申請期間(第2回):2023年1月6日(金)~1月20日(金)
対象:一般入学試験または大学入学共通テスト利用入学試験
支給期間:4年間継続
採用候補者数:約350人(第1~2回の合計)
選考結果:2023年2月中旬予定

学習院大学「目白の杜奨学金」

 日本国内(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県以外)の高等学校等を卒業し、2023年度一般選抜(共通テスト・コア試験・プラス試験)に出願予定の受験生が対象。給付金額は100万円で、入学年度に限り給付される。採用候補者数は100人。また、同窓会組織である学習院桜友会が指定する地域の高校生らを対象とした「学習院桜友会ふるさと給付奨学金」もある。給付金額は年間50万円×4年間で、採用候補者数は10人。ただし、「目白の杜奨学金」との併願はできない。申請期間はどちらも1月24日(必着)。
目白の杜奨学金
申請期間:2023年1月24日(火)必着まで
対象:一般選抜(共通テスト・コア試験・プラス試験)
給付金額:100万円
支給期間:入学年度に限り給付
採用候補者数:100人
学習院桜友会ふるさと給付奨学金
申請期間:2023年1月24日(火)必着まで
対象:一般選抜(共通テスト・コア試験・プラス試験)
給付金額:年額50万円
支給期間:4年間
採用候補者数:10人

上智大学「新入生奨学金」

 上智大学への入学を第一志望としながらも、経済的理由により入学が困難で、かつ同大学に入学する以前の学校の成績が優秀な人を対象に、入学初年度授業料の全額、半額、3分の1相当額(2022年度実績)のいずれかを減免する奨学金。受験する入試の種別ごとに奨学金の申請期間が異なり、おおむね入試の出願期間と同時期となっている。現在、受け付けているのは一般選抜、国際バカロレア入試II期。1月4日からは神学部推薦入試/神学部編入学試験が受付を開始する。いずれも締切りは1月10日。出願書類をもとに、学業成績と経済状況等を総合的に判断して採用額を決定する。採否通知は、合格発表日当日に本人宛てにメールで知らせる。一般選抜受験生で複数学科を受験している場合は、合格発表日が一番早い発表日付でメールを送る。
新入生奨学金
申請期間:2023年1月10日(火)まで
対象:一般選抜、国際バカロレア入試II期、神学部推薦入試/神学部編入学試験(1月4日から申請)
給付金額:入学初年度授業料の全額、半額、3分の1相当額(2022年度実績)のいずれかを減免
給付期間:入学初年度1年間のみ

専修大学「進学サポート奨学生」

 首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)以外の国内高等学校等出身者が対象の奨学金。大学入学共通テスト利用入学試験または一般選抜(全国・前期・後期)の出願前または出願期間中に申請し、採用された人に、1~4年次の4年間につき授業料の半額相当を支給する。採用予定人数(第2回)は80人。2023年度1年次奨学金額は、経済学部、法学部、経営学部、商学部、文学部の全学科、国際コミュニケーション学部(日本語学科)が37万5,000円、ネットワーク情報学部は43万5,000円、人間科学部(心理学科)は39万1,500円、人間科学部(社会学科)は37万6,500円、国際コミュニケーション学部(異文化コミュニケーション学科)は42万5,000円。申請期間は1月11日まで(消印有効)。選考結果は、1月25日に申請時に同封した返信用封筒にて申請者全員に発送する予定。なお、国の「高等教育の修学支援新制度」と併給することはできない。他大学の入学前予約型奨学金、受験の併願については可能。
進学サポート奨学生
申請期間(第2回):2023年1月11日(水)消印有効まで
対象:大学入学共通テスト利用入学試験(前期・後期)、一般選抜(全国・前期・後期入学試験)
採用候補者数:80人(全学部全学科)
給付金額:1~4年次の4年間につき授業料の半額相当額


《田中志実》

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