【大学受験】「教材づくりの匠」が圧倒的な現場力で合格へ導く…河合塾マナビス

 未だ傾向が掴みづらい大学入学共通テスト。各予備校の出題予想問題に助けられた受験生は多いのでは。今回の試験でも驚異の的中率を叩き出した「河合塾マナビス」。その教材づくりのこだわりを、教材作成から映像授業への出演まで手掛ける英語科の佐藤進二先生に聞いた。

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河合塾 英語講師 佐藤進二先生
河合塾 英語講師 佐藤進二先生 全 7 枚 拡大写真

 センター試験から大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に変わり早3年。1月半ばの大学入学共通テストは、多くの受験生にとって大切なイベントであると同時に、そんな受験生に伴走している塾の講師やスタッフ、そして保護者にとっても、熱く長い2日間だったことだろう。

 2023年度の共通テストも、リアルタイムで問題分析を行い、速報対応した河合塾マナビス。精度の高い分析と予想問題の的中率に定評があり、そのオリジナル教材は毎年多くの受験生をサポートしている。今年度の出題では、23件がズバリ的中、同傾向問題が32件という結果だった(2023年1月23日時点)。河合塾グループの蓄積された知見をもとに作られるオリジナル教材へのこだわりとは。

 取材に応じてくれたのは、河合塾の校舎で教鞭をとりながら、河合塾マナビスの映像授業にも出演・制作し、16年にわたって多数のオリジナル教材作成を手掛ける英語講師・佐藤進二先生。教材づくりへのこだわりと思い、受験生と保護者へのアドバイスを聞いた。

映像授業ならではの教材づくり

--河合塾マナビスの立ち上げから携わり、映像授業の構成から収録、オリジナル教材の作成を担当されています。河合塾マナビスの教材づくりの特長を教えてください。

 河合塾マナビスの運営母体である河合塾には、1970年代から今日に至るまで教材作成ノウハウの蓄積があります。河合塾がずっと手を抜かずにやってきたのは、「現場に立つ講師が教材作成を担当する」ということ。全国にある河合塾で培った授業と入試問題分析ノウハウをもとに、教材を作成するという方針は昔も今も変わっていません。

--現場の講師が教材をつくるメリットはどのような点でしょうか。

 実際の教室でのやりとりを想定した「生徒目線」の教材を作成することができるという点です。生徒の中には予習してこない子も、想定していた学力に届いてない子も、逆に圧倒的にできる子もいる。内気な子、質問を投げかける子、生徒たちの性格や反応もさまざまです。

 河合塾マナビスでは、先生方の経験をもとに、設問の量、レベル、種類について徹底的に現場の授業を分析し、教材に生かしています。長きに渡り多くの生徒たちを合格へと導いてきた講師陣が、毎年見直して作り上げているのが河合塾マナビスの映像授業であり、オリジナル教材なのです。

--「蓄積された入試問題分析ノウハウ」がポイントだともおっしゃいます。

 さまざまな大学の入試問題を何十年と分析していると、鍛えるべきポイントや核となる部分が体感で自ずとわかってきます。それを盛り込み、問われている本質を見抜いたうえで問題作成にあたることで、汎用性の高い教材を作成できます。たとえば関西大学の入試問題をベースにして、明治大学にも国公立の二次試験にも通用する設問を作成するといったことができるのです。

汎用性の高さにこだわった教材作成のノウハウは、全国を網羅する河合塾グループの多様性・多角性と講師陣の圧倒的な経験と時間の蓄積あってこそ

 汎用性の高さとあわせて、レベルから大きく外れるような問題を中和し、本質を突いた設問構成にもこだわっています。確実に入試に役立つスキル、とりわけ答案作成力の習得に直結する問題を扱うようにしています。特に河合塾マナビスでいう「総合講座」では、どの学校を志望していても役に立つ入試全般に対応するための学力を効果的に養成します。

 大学受験業界には、生徒に超難問を出して鬼の首を取ったように「これぐらいできなきゃダメだ」とあおる先生もいますが、そういった講師のひとりよがりな問題や奇問珍問は概して入試の出来を左右しないのです。

映像で完結できる授業を

--校舎で行う講義と映像授業、教材にはどのような違いがあるのでしょうか。

 河合塾マナビスの講座は映像がすべてです。学びの現場に私たちが付き添うことができないからこそ、映像授業の教材は、校舎での教材以上に良問で固めることを意識しています。対面授業であればレベルを超えた問題や特殊な知識を必要とする問題があったとしても、その場で講師が直接フォローすることができますが、映像授業ではそれが難しい場合もあります。もちろん各校舎にはアドバイザーがいて授業後の質問にも対応してくれますが、授業を行う講師がその場にいなくても困らないように、映像の中で完結できる教材づくりを心がけています。

--最新の受験動向に応じて、授業内容や教材も改訂されるのでしょうか。

 教育課程の移行に伴い、内容を研究・開発したうえで万全なカリキュラムを提供しています。新課程で行われる2025年度の共通テストの実施に合わせて、対策講座は新しいものをゼロから収録しました。他にも英検対策講座をつくったり、受験動向に応じて講座のラインナップを順次新設したりしています。

 とはいえ、大学受験に必要な学力には普遍的なものも多くあります。従来の国公立・私立向けの総合講座は蓄積してきたものをベースに、出題傾向の変化に応じて順次改訂というイメージですね。出題傾向に変化があったとしても1年だけの気まぐれかもしれないので、それを見定めることも大事です。その年だけの特殊な問題にいちいち対応していると、先ほどお伝えしたような汎用性が失われてしまいかねません。また志望校・志望学部の入試問題に精通した講師が万全な入試対策を行う過去問研究といった講座もあるので、目標や志望に合わせて最適な講座を選択できるようにしています。

基礎学力の定着から入試に対応する実践力の完成まで、約1,000講座がラインナップ

1コマ90分の授業で生徒を惹きつける

--映像授業づくりで心がけていることを教えてください。

 映像授業のメリットはやはりカメラに向かって直接話しかけられる点です。対面にはライブ感や迫力はありますが、50人、100人近くの大きな講義になっていくと、やはり視線が分散してしまいます。画面越しにひとりひとりに語りかけることができる映像授業のほうが、教室よりも生徒の集中力を引き出せると思っています。

 河合塾マナビスの校舎で実際に生徒が映像授業を受けているようすを見学すると、皆ヘッドセットを付けて画面に向かって、それはもう真剣に聞いてくれているわけです。大勢に向けてではなく、自分に向かって話してくれているという意識があると、サボっていられない、寝てられないと思えるのではないでしょうか。

 私自身も、カメラに向かって「良いですか?」と都度語りかけたり、あえて板書をしながら話したり、ライブ感を出す工夫をしています。収録スタジオでは正面・斜め右・斜め左の3つのカメラで収録を行っていますが、10分に1回はカメラを切り替えて映像を変化させる等、生徒の集中力を持続させるためのノウハウを散りばめています。

--先生方のご経験と熱意が、90分の映像授業と教材に凝縮されているのですね。

 はい。教材作成を担当している講師は、もう年がら年中、呼吸するように教材のことを考えているといっても過言ではありません。1コマ90分という授業の中に、それぞれの講師人生があると思ってください。自分自身が大学入試を経て、この職業に就き、河合塾で教え続けている講師には、レベルの高い講師しか残りません。その講師たちが各々蓄積した経験をもち寄ったときにできあがるものの質の高さというのは、他社で真似できるものではないと自負しています。

「教材をつくる講師たちは、呼吸するように教材のことを考えている」と語る佐藤氏

 また、授業担当者とその授業で使う教材の作成者を意図的に分けているというのもこだわりの1つです。授業を担当する講師が、その授業の教材をつくると、自分の使いやすいようにつくることができるので、授業はスムーズに進めやすくなります。選択肢から回答が導きやすいように意図して問題を作ったり、その先生の「得意技」だけを集めたり。いわゆる「神授業」と呼ばれる、完璧に流れるような授業をしたければそれで良いのですが、いくら面白くて評価の高い授業でも、それを見た生徒が入試に生かせるスキルを習得し、志望校に合格しなければ意味がありません。そうではなく、地味で「普通」だけど、着実に力を付けることができ、志望校に受かる授業というものに主眼を置いています。「河合塾マナビスに行けば受かる」という信用を得るとともに、「教育というものに対して誠実でありたい」という私たちの思いやスタンスが伝わると嬉しいですね。

時間と場所の制約があるからこそのメリット

--先生のお話からも、河合塾マナビスの映像授業にのめり込み、着実に力を付けていく受験生の姿が想像できます。

 自宅で受けられる配信授業のように、いつでもどこでも勉強ができるスタイルは一見自由度が高いように思えますが、他にも楽しいことや誘惑がある中で配信動画を見なくてはいけないのは実は苦痛なんです。実際のところ、空間と時間を縛ることが効率良く学ぶためのポイントになってきます。

 行く場所があって、友達がいて、アドバイザーがいる。塾や予備校に通うことの最大のメリットは、不自由であることだと私は思っています。時間と場所に制約を加えることで集中して、学習に向かえます。校舎に来てブースに座り、周りを見たときに真剣に画面を見ながらノートをとっている仲間がいれば、否が応でも自分もやらなきゃという気持ちになりますよね。一度席について映像授業に向かう姿勢さえできてしまえば「なんだかおもしろいことを言っているな」「うんうん、なるほど」と、飽きずに学び続けられます。それを積み重ね、チェックテストを受けて成績が上がっていれば「こんなに成績が伸びてるし、〇〇大学目指そうかな」と思えてくるはずです。あえて不自由な場に身を置くことで、こうした好循環がつくられれば、しめたものです。

 保護者の方の目線から見ても河合塾マナビスの学習環境は理想的なのではないでしょうか。わが子の勉強に対して半強制的に目標や制限を設定しなければならないというのは、親にとって最大の課題です。河合塾マナビスに来れば、必然的に勉強しかできない状態になるわけです。とにかく集中させてくれる環境があるというのは受験生にとっても、保護者にとっても安心であり、重要なんです。

高1・2生は早めに共通テストの形式に慣れて

--今年度の共通テストが終わり、インターネットには共通テストの結果についての情報があふれています。2024年度以降に大学受験を控える高1・2生へメッセージをお願いします。

 私は英語の講師ですので、英語についてお話しますね。2023年度の出題傾向や難易度の情報が流れてくると思いますが、まず前提として知っていてほしいのは、共通テストというのはかなり特徴的な出題形式だということ。英語そのものの力を試しているというより、「英語を使って図表が読み取れるか」「英語を経由してこのタスクができるか」という力を試していると言っても過言ではありません。そもそも日本語であっても、情報処理が苦手な子は解答が難しい問題です。

 ですので、まだ時間に余裕がある人は早い時期から共通テストならではのパターンや形式に慣れておくと良いでしょう。それを身に付けたうえでも点数が伸びなければ、単語力が足りない等の英語における課題が見えてくるはずです。

 基礎となる英語力を鍛えるには、通年の総合講座にある文法や読解といった、ベーシックな汎用性の高い講座がお勧めです。基礎・応用・発展とあるので、自分に合ったレベルの講座をきちんとやっていればまったく心配ありません。汎用性が高ければ、共通テストのように特殊なフォーマットの出題であっても、アレンジして生かすことができます。

--最後に、今年度の共通テストを終えた大学受験生にメッセージをお願いします。

 まず、共通テストで目標点を達成できた方は「これからが勝負」と伝えたいですね。国公立受験を前提とすれば、共通テストをクリアしたということは自分の実力が証明されたということ。でも安心するのは時期尚早。2次試験でうまくいかなかったとしたら、それは元々の学力が足りないのではなくて、自分がもっている実力を得点に変える努力を怠ったということになります。武者震いして、自らの実力をしっかり得点力に変えてほしいですね。具体的な対策としては、制限時間を意識して過去問対策を行うことですね。合格答案をつくるためのステップを、しっかりと鍛えてください。

 目標点を達成できなかった方へ伝えたいのは「君の力は共通テストというフォーマットでは評価されなかっただけ」ということ。決してあなたが否定されたのでもないし、力が及ばなかったわけでもありません。自分のポテンシャルを信じて、2次試験に向けて努力してほしいと思います。私大志望の場合も、落ち込む必要はありませんので、残りの時間は過去問対策を中心に全力で臨んでください。

--ありがとうございました。


 「表面的な楽しさ、わかりやすさだけではなく、生徒の学力増進と志望校合格に確実につながる形での誠実な授業に徹している」と、映像授業制作、そして教材づくりのこだわりを語ってくれた佐藤先生。教材に込められた河合塾講師たちの受験生へのあふれる思いが、2023年度共通テストのズバリ的中問題の続出という目に見える形で表れた。

【速報】2023年度大学入学共通テスト 河合塾マナビス ズバリ!的中問題




 日本全国約330校舎展開している河合塾マナビスは、生徒ひとりひとりに個別最適化した学習カリキュラムをつくり、現役合格に向けて受験のプロが伴走。河合塾の現役講師が出演する映像授業と、教材の匠たちの経験すべてを詰め込んだ教材は、高校の入門の手前から東大受験者向けのものまで全教科揃っている。進路を考え始めた高校生は、お近くの「河合塾マナビス」の無料体験・見学に訪れてみてはいかがだろうか。

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《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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