私立高校の定員充足率86.18%、前年度比2.95ポイント増

 日本私立学校振興・共済事業団は2023年1月、2022年度(令和4年度)私立高等学校入学志願動向を公表した。入学定員充足率は前年度比2.95ポイント増の86.18%。入学定員充足率100%未満の割合は68.5%で前年度より4.6ポイント下降した。

教育業界ニュース その他
入学定員等と入学定員充足率
入学定員等と入学定員充足率 全 7 枚 拡大写真

 日本私立学校振興・共済事業団は2023年1月、2022年度(令和4年度)私立高等学校入学志願動向を公表した。入学定員充足率は前年度比2.95ポイント増の86.18%。入学定員充足率100%未満の割合は68.5%で前年度より4.6ポイント下降した。

 2022年度私立高等学校入学志願動向は、日本私立学校振興・共済事業団が2022年度に実施した「学校法人基礎調査」をもとにまとめたもの。2022年5月1日現在の状況について、私立高等学校1,320校のうち、1,291校のデータを集計している。

 2022年度の入学定員は40万4,346人で、前年度(2021年度)より2,393人減少、過去15年間でもっとも少なかった。一方、前年度と比較すると15歳人口は2.5%増の大幅増。志願者数1.4%増、受験者数1.2%増、合格者数0.5%増といずれも増加。入学者数も34万8,456人で、前年度より9,938人増加した。

 入学定員充足率は86.18%で、前年度より2.95ポイント上昇。入学定員充足率が100%未満の学校数は1,291校中884校で、全体の68.5%となり、前年度より4.6ポイント減少した。入学定員充足率70%未満の学校数は366校(前年度比44校減)。

 入学定員充足率・志願倍率共にもっとも高いのは共学校で、男子校、女子校と続く。志願倍率は、男子校、女子校共に6年連続で下降したが、共学校は8年ぶりに上昇がみられた。合格率は女子校がもっとも高く、ついで共学校、男子校。推薦割合は4年連続で50%を超えた女子校(50.49%)がもっとも高く、共学校(42.18%)、男子校(35.26%)と続く。

 都道府県別の志願倍率は、岡山県がもっとも高く、ついで茨城県、群馬県、富山県、大分県。上昇幅がもっとも大きいのは奈良県で0.33ポイント上昇、下降幅は群馬県がもっとも大きく1.14ポイント下降した。入学定員充足率は埼玉県がもっとも高く、ついで福井県、千葉県、沖縄県、岡山県。上昇幅がもっとも大きいのは鳥取県で17.56ポイント上昇、下降幅がもっとも大きい和歌山県は8.31ポイント下降した。

 私立高等学校入学志願動向の詳細は、日本私立学校振興・共済事業団私学振興事業本部のWebサイトから確認できる。


読むだけで面白いほど成績が上がる 高校生の勉強法
¥1,430
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《川端珠紀》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集