【高校受験2023】大阪府公立高入試<英語>講評…難易度は昨年度並み

 2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。開成教育グループの協力を得て、「英語」の講評を掲載する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

教育・受験 中学生
【高校受験2023】大阪府公立高校<講評・英語>
【高校受験2023】大阪府公立高校<講評・英語> 全 1 枚 拡大写真

 2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2023年3月7日に発表された全日制の平均倍率は普通科1.14倍、専門学科1.13倍、総合学科1.10倍。全日制の普通科(単位制除く・専門学科併設校含む)は募集人員2万567人に対し、志願者数は2万3,347人。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「英語」の講評を掲載する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<英語>講評
(開成教育グループ 提供)

C問題 昨年度からの難易度変化:なし

大問1 文法標準
大問2 長文読解 標準
大問3~5長文読解 やや難
大問6 課題英作文やや難
リスニングPart A  標準
リスニングPart B標準
リスニングPart C難

B問題 昨年度からの難易度変化:なし

大問1 対話文  標準
大問2 スピーチ文・課題英作文  標準
リスニング  標準

C問題

 問題の難易度は昨年度並みであった。昨年度と同様、筆記の大問数は6題、小問数は26題であった。配点にも変更はなかった。ただし、論理的に思考し英文の流れを正確に読み取る力も求められるために差がつきやすい問題であった。大問1の設問レベルは標準で、例年出題されている後置修飾を含む文の構造理解を問うもの、仮定法・原形不定詞・間接疑問などの文法理解が求められる問題が出題された。大問2の設問レベルは標準で、歩きスマホに関するアンケート調査結果の文章や表から必要な情報を読み取らせる問題であった。大問3~5の設問レベルは難で、主に長文の内容理解を問うものであり、出題傾向に大きな変更はなかった。大問6の課題英作文の設問レベルはやや難であった。本を読むことが生活でどのように役立つかについての自分の意見、その具体例経験を論理的にまとめて記述するものであった。

 リスニング出題内容に関しては、Part Aは 2人の対話を聞いてその内容についての質問に答える問題、Part Bはある英語の授業の一部を聞いてその内容についての質問に答える問題、Part Cは与えられた英文を30秒で読み、その内容についての対話を聞き、6分間で両者の意見を英語でまとめる問題であった。

B問題

 筆記の大問数は昨年3題であったのに対し、課題英作文が大問2[I]スピーチ文を受けた会話内容として大問2の中に取り込まれたため2題となった。小問数はリスニングを含め29問であった。大問1は、高校生、留学生、教員の3人が、発酵食品について交わした会話文であった。大問2[I]スピーチ文は、金継ぎについての高校生のスピーチ原稿を題材にしたものであった。大問2[II]課題英作文は、状況に応じた適切な表現を用いて必要なことがらを表現し伝える実践的な英語の表現力を問う問題であった。

 例年通り、指示内容の抜き出し問題、部分英訳問題、並べかえ問題、長文全体内容理解を問う内容一致選択や英問英答問題が出題された。標準的な英文の内容を読み取る力が問われた。仮定法や原形不定詞などの文法理解も求められる。



 このレポートは2023年3月11日(土)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集