【高校受験2023】大阪府公立高入試<理科>講評…やや易化

 2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

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【高校受験2023】大阪府公立高校<講評・理科>
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 2023年3月10日(金)、令和5年度(2023年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2023年3月7日に発表された全日制の平均倍率は普通科1.14倍、専門学科1.13倍、総合学科1.10倍。全日制の普通科(単位制除く・専門学科併設校含む)は募集人員2万567人に対し、志願者数は2万3,347人。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「理科」の講評を掲載する。この他の教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<理科>講評
(開成教育グループ 提供)

大問1 生物のからだのつくりとはたらき 標準
大問2 光とレンズ   標準
大問3 地球の公転と季節  標準
大問4 酸化反応と原子分子  標準

 大問1では、発酵食品(味噌)のでき方を題材に植物の分類、顕微鏡、消化のはたらき、指示薬について問われた。対照実験の問題は、結果だけでなく考察まで考える必要がある、

 大問2では、光と凸レンズのはたらきについて問われた。凸レンズの焦点距離を求めるための表の内容がわかるかどうかがポイント。また、レンズが焦点の内側にあるのか外側にあるのかルーペとカメラのレンズの特徴も押さえておく必要がある。

 大問3では、地球における季節の変化を題材に、太陽のエネルギーの量的関係を考えさせた。また、年周・日周運動,寒冷前線・温暖前線など基本的語句や天気図から予想される天気とその理由まで問われている。

 大問4では、酸素と結びつく反応を題材にして、化学変化を質量的な観点と粒子のふるまいの面から考えさせた。金属の性質・気体の発生方法・マグネシウムと銅と酸素の結びつく割合は暗記事項であるとともに、グラフ・表の読み取りの問題を練習しておく必要がある。

 文章的な記述がなくなり、用語の記述も用語全体ではなく、用語の一部のみとなり、年々記述が少なくなってきている。また、例年通り、教科書の用語を理解するとともに、教科書の実験を身近な題材に応用するために、実験・考察による会話やグラフを読み解く力や、公式の活用ではなく問題の意味から求める計算など、読解力を高めるが必要がある。



 このレポートは2023年3月11日(土)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

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