国家公務員採用2023、女性申込者は3年連続4割超え

 人事院は2023年3月31日、2023年度の国家公務員採用総合職試験の申込状況について公表した。大卒程度試験が1万2,886人で2022年度に比べて5.8%減少。また、女性の申込者割合は、全体の申込者数の41.2%で、3年連続で4割を超えた。

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2023年度総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)の申込状況
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 人事院は2023年3月31日、2023年度の国家公務員採用総合職試験の申込状況について公表した。大卒程度試験が1万2,886人で2022年度に比べて5.8%減少。また、女性の申込者割合は、全体の申込者数の41.2%で、3年連続で4割を超えた。

 総合職試験は春と秋に実施しており、春は、院卒者試験で9区分、大卒程度試験で11区分の試験を実施している。2023年度の春の総合職試験の申込者数は、院卒者試験が1,486人で、2022年度に比べ170人(10.3%)の減少。大卒程度試験が1万2,886人で、同788人(5.8%)の減少。全体では1万4,372人で、同958人(6.2%)の減少となった。

 一方、女性の申込者数は、院卒者試験が505人、大卒程度試験が5,412人、全体では5,917人。女性の申込者割合は、全体の申込者数の41.2%で、3年連続で4割を超えた。

 系統別にみると、法文系は1万1,012人で2022年度と比べて423人(3.7%)減少、理工系は2,280人で498人(17.9%)減少、農学系は1,080人で37人(3.3%)減少した。

 今後の試験日程については、第1次試験日は4月9日、第1次試験合格者発表日は4月21日。第2次試験日は筆記試験が5月7日、人物試験等が5月15日~5月31日。最終合格者発表日は6月8日、最終合格者による官庁訪問は6月12日からとなっている。

 なお、秋の総合職試験(教養区分)の受付期間は7月28日~8月21日。第1次試験は10月1日。「教養区分」は、より多くの志望者が受験しやすくなるよう、受験可能年齢を引き下げた。民間企業における採用活動の早期化に対応するため、受験可能年齢を1歳引き下げて19歳(2023年4月1日時点)とし、大学2年生の秋から受験が可能となる。また、第1次試験地を拡充し、札幌市、東京都、大阪市および福岡市に加え、仙台市、名古屋市、広島市、高松市、那覇市においても実施する。

 試験の詳細は、人事院ホームページ「国家公務員試験採用情報NAVI」に掲載している。

《田中志実》

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