【中学受験】合格の秘訣は「夏期講習」計画とモチベーション維持を

 アクセラレーテッドラーニングジャパンが運営する中学受験の情報ポータルサイト「かしこい塾の使い方」は、メルマガ会員を対象に「夏期講習」をテーマにしたアンケートを実施。結果とあわせて、長期の夏期講習を乗り切るためのアドバイスを伝えている。

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塾の夏期講習の日程について
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 アクセラレーテッドラーニングジャパンが運営する中学受験の情報ポータルサイト「かしこい塾の使い方」は、メルマガ会員を対象に「夏期講習」をテーマにしたアンケートを実施。結果とあわせて、長期の夏期講習を乗り切るためのアドバイスを伝えている。

 夏期講習に関するアンケートは、サイトのメルマガ会員のうち中学受験を目指す子供をもつ保護者65人を対象に実施。調査期間は2023年5月2日~9日。

 塾の夏期講習の日程は、「15日以上」がもっとも多く68%。ついで「8~14日」24%、「1~7日」8%となった。各塾の夏期講習の日程、カリキュラムは6月下旬ごろに発表され、中学受験本番を迎える6年生のカリキュラムは、これまでの学習の総復習や入試対策とかなり過密なスケジュールになる。

 多くの塾で、6年生は午後から夕方まで、長いところでは夜まで夏期講習の授業が行われることから、かしこい塾の使い方の主任相談員は「家庭学習では意図的に『余白』を作るイメージで予定を立てると良い」とアドバイス。夏期講習の帰宅後に詰め込むのではなく、午前中に家庭学習や宿題をこなすなど、1日のスケジュールをあらかじめ予測し、午前の時間を上手に使うのが中学受験に向けた夏期講習を乗り切るポイントだとしている。

 塾の夏期講習で不安に思っていることについては、「宿題が多すぎて消化しきれない」58%がもっとも多く、「苦手が解決しない」41%、「内容が難しすぎる(簡単すぎる)」17%、「成績が下がる」15%、「勉強嫌いになる」15%という結果に。

 不安を払拭するためには、夏期講習のスタイルを把握し、それに沿った対応を取る必要がある。講習会スタイルは大きく3つに分けることができるという。「サピックスタイプ」は、講習会の間もカリキュラムが進み続けるため、現実問題として夏期講習を休むことができないタイプ。「日能研タイプ」はこれまでの総復習を行い、「四谷大塚タイプ」はそれまでの復習を中心に、予習単元も少し扱う。サピックスタイプでは、夏期講習が始まる前にカリキュラムをチェックし、子供がつまずきそうなところや、すでに苦手となっている単元を確認、軽く復習してから夏期講習に臨むと良いという。日能研・四谷大塚タイプは、苦手単元や弱点分野を克服するチャンスになるため、特に力を入れたい単元を把握して臨むことを勧めている。

 夏休みに子供にどのように過ごしてほしいかとの問いでは、「計画を立てて生活をする」77%、「規則正しい生活」76%、「身体を動かす」42%、「自分のことは自分でする」42%、「体力をつける」37%となった。長い夏休み、むやみに「勉強しなさい」と言うことは逆効果になることが多いため、長く勉強時間をとることにこだわらず、短時間に必要な学習を高いモチベーションで取り組めるかがポイントになるとしている。

 アンケートに関する情報は、かしこい塾の使い方のWebサイトに掲載。閲覧には会員登録が必要となる。サイトでは、中学受験のテクニックや正しい知識、ぐんぐん成績を伸ばすための情報などを提供している。

《畑山望》

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