埼玉大学は2023年6月26日、2023年度一般選抜(前期日程)理学部物理学科の試験問題において出題ミスがあったと発表した。「総合問題」の大問の1つに設定条件の不一致が生じていたことが判明。再度採点を行ったが、当初の合否判定に影響はなかったという。
出題ミスは、2月26日に実施した一般選抜前期日程の理学部物理学科「総合問題」で発生。「総合問題」の大問の1つで、設定した条件に不一致が生じており、「設定a」「設定b」(仮称)の2つが問題中に存在する状態となっていた。
大学側は当初「設定b」に対してのみ正誤を判断して採点したが、そもそもの条件に不一致があったことから、今回「設定a」として正しく解かれた解答についても正解とし、「設定a」では解答が不可能である設問については全員正解として再度採点と集計を実施。結果、該当する受験者41人の合否判定に影響はなく、追加合格者もなかったという。
出題ミスの判明経緯について大学側はWebサイト上では明らかにしていないが、外部からの指摘により発覚したとするニュースサイトもある。大学は、「受験生をはじめ、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに、試験問題の確認体制をさらに強化し、再発防止に努めてまいります」としている。