【大学受験2023】一般選抜の英語外部検定、9割が「英検」

 旺文社教育情報センターは2023年7月21日、「受験生が選んだ外部検定はどれ?<2023年一般選抜>」と題した入試分析をWebサイトに掲載した。2023年度の大学一般選抜で受験生が利用した英語の外部検定は、「英検」が9割を占めている。

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受験生が利用した外部検定(全体)  (c) 2023 旺文社 教育情報センター
受験生が利用した外部検定(全体)  (c) 2023 旺文社 教育情報センター 全 2 枚 拡大写真

 旺文社教育情報センターは2023年7月21日、「受験生が選んだ外部検定はどれ?<2023年一般選抜>」と題した入試分析をWebサイトに掲載した。2023年度の大学一般選抜で受験生が利用した英語の外部検定は、「英検」が9割を占めている。

 「受験生が選んだ外部検定はどれ?<2023年一般選抜>」は、旺文社が2023年度一般選抜で英語の外部検定を利用した大学に対して調査し、結果をまとめたもの。調査期間は2023年3月~5月。対象は、2023年度一般選抜(共通テスト利用含む)で英語の外部検定入試を実施した国公私立250大学(専門職大学は除く)。このうち、152大学(回答率60.8%)から回答を得た。

 調査結果によると、受験生が利用した外部検定は「英検」が90.0%を占め、2位以下を大きく引き離した。2位以下は、「TEAP」6.8%、「GTEC」2.2%、「IELTS」0.6%、「ケンブリッジ」0.2%、「TOEFL」0.2%、「TOEIC」0.1%。

 旺文社教育情報センターによると、「英検」はエリアや国公私立、大学の難易度を問わず、各大学で非常に高い割合を占めている。「TEAP」は、上智大のTEAPスコア利用方式の影響が大きいが、上智大を抜きにしても東京の大学に利用者が集中。「GTEC」は逆に地方、特に西日本での利用が目立つという。

 2022年度入試と2023年度入試の両方の調査で回答のあった124大学で比較すると、全体の利用者数は対前年126.4%の大幅増。だが、それに反して利用者減の大学が3分の2にのぼっている。

 旺文社教育情報センターは「外部検定を利用する受験生は急速に増えているが、それだけに志願者が集まる大学も多い。外部検定を武器にしつつ、より受かりやすい大学を探そうとしている受験生の状況がうかがえる」と分析している。

 回答のあった大学の詳細データも一覧で紹介している。たとえば、九州大学は「英検」88.9%、「IELTS」5.6%、「GTEC」2.8%など。国際教養大学は「英検」92.3%、「GTEC」2.4%、「TOEFL」2.2%、「IELTS」2.0%など。上智大学は「英検」52.9%、「TEAP」42.8%、「GTEC」1.6%、「IELTS」1.2%など。

 各大学の詳細データは、旺文社教育情報センターWebサイトから公開している。

《奥山直美》

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