【中学受験】考えることは楽しい!息切れせずに入試を乗り切るための秘訣

 一般的に中学受験勉強が本格化するのは小学4年生。より良いスタートが切れるように、低学年での学習に注目が集まる今、早稲田アカデミー教務本部長の竹中孝二氏に、最新の中学受験動向と学習のポイントについて聞いた。

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【中学受験】考えることは楽しい?息切れせずに入試を乗り切るための秘訣
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 この先も、東京都の15歳未満人口増にともない、首都圏の中学受験率は緩やかに上昇し続ける見込みだという。小学校低学年のうちから受験を意識する熱心な家庭が増える一方で「単なる先取りは意味がない」と話すのは、早稲田アカデミー教務本部長の竹中孝二氏だ。

 毎年多くの受験生を、御三家中・早慶中をはじめとする難関校合格へと導いている早稲田アカデミーに、昨今の中学入試で求められる力、それを習得するための学習のポイント、塾の活用方法について聞いた。

都心の中学受験率、今後も上昇の見込み

--ここ数年の中学受験の動向について、早稲田アカデミーではどのようにみていますか。

 コロナ禍での実施となった2021年度入試から振り返ってみましょう。当時我々も、感染拡大による経済状況の悪化によって受験者数の減少を予想していましたが、結果的には2月1日の受験者数は横ばいとなりました。感染リスクを鑑みて遠方の受験を回避するという流れこそありましたが、受験シーズントータルでみると受験者数は増加、受験率も上昇しました。

中学受験 受験者数および受験率の推移

 一斉休校時、国の方針を受けて完全休校状態となった公立校と、各々の判断で速やかにオンライン環境を整えて授業を提供した私学とで、対応の差が浮き彫りになったという背景が、中学受験熱を高めた理由とされており、我々も同じ考えです。こうした背景もあって、お子さまにとってより良い教育環境を求めるご家庭が増加したことが、今もなお中学受験人気が継続している要因と考えています。

 また、都心における15歳未満人口の推移も中学受験人気を牽引する要因といえるでしょう。2022年の日本の出生数は77万人であり、統計を取り始めて以来、初めて80万人を切ったことからも、全国規模では少子化が進んでいることがわかります。しかし唯一東京は例外で、現在の高校1年生以下の人口増減率をみてみると、年長児までは100%を超えています。都心の子供の数は増え続け、教育熱の高いご家庭を中心に中学受験への関心は高く維持され続けるだろうとみています。

--人気校や志望校の傾向はいかがでしょうか。

 2月1日における東京・神奈川、それ以外の受験者の比率をみると、コロナ直後に関しては遠方の学校の入試を避けるご家庭が一定数おり、とりわけ千葉入試の受験者数が減少しました。これは当時のコロナ罹患時の自宅療養期間の長さにも起因しており、1月後半に実施される千葉の入試直後に罹患した場合、2月1日の本命受験を断念せざるを得なくなるため、そのリスクを回避した結果といえます。ですが、埼玉・千葉をはじめとする遠方入試においても2023年度の入試からはコロナ前の受験者数に戻ってきています

東京・神奈川以外の居住者の東京校・神奈川校受験率の推移(提供:早稲田アカデミー)

 また、コロナ禍においては難関校を狙わず、手堅い学校を選んで確実に合格するという安全志向に傾倒したのも特徴的でした。難関校の多くが受験者数を減らした年もありましたが、2023年度には元通りの志望者数に復調しています。やはり高い進学実績を誇る開成や、2年連続で東大理IIIに2桁の合格者を出し、新校舎も設立した桜蔭などの最難関校の人気は、引き続き高いまま推移していくと思われます。

 もうひとつ、2023年度入試の特徴を示すならば、私立大学の定員厳格化の緩和も含めて、ここ数年激化していた大学附属校人気が落ち着いてきたことがあげられるでしょう。附属校の人気が高く高倍率入試になったこともありますが、コロナ禍であらためて近くの進学校を調べてみて、魅力を再確認された保護者の方も多かったと思います。面倒見の良さが評価されている日本学園芝国際など、伝統校の学校改革に注目が集まり、その教育内容などが保護者の方々に再評価され、受験者を増やしたことも2023年度のトピックスです。

最新の中学入試、どう対策する?早稲田アカデミーの中学受験コース

わが子はどっち?「受験生の頭の中」は2パターンに分かれる

--近年の入試問題に特徴的な傾向として、どのような点があげられるでしょうか。

 学習指導要領の改訂や大学入試改革の影響もあり、論理的思考力や情報処理能力などが注目されています。実は御三家中や難関校については、以前から「単に知識を身に付けているだけでは解けない問題」や「初見の問題へどう対応するかが試されたり、高い思考力が必要とされたりする問題」が出題されていました。開成麻布などの難関校が先陣を切って出題した「新しいタイプの問題」が、多くの塾で対策が図られることで、その他多くの学校においても定番問題として出題されるようになったという変遷もみてとれます。そのような流れのなかで、難関校では「定番」の枠にとらわれないような新しい問題を常に作り続けていると言えるでしょう。

 早稲田アカデミーには難関校志望の小6を対象とした「NN(何がなんでも)志望校別対策コース」があります。演習のなかで、小学4・5年生で身に付けた知識を活用して解く問題を子供たちに出題するのですが、そうした「初見の問題」、つまり今まで見たことのない「新しいタイプの問題」に対する子供たちの反応は二分されます。

 1つは「問題文を読んで、拾い集めた情報をいろいろ考えてみたけどまだ解けない。でも解法の糸口が見つかるかもしれないから、いろいろ書き出してみよう」というお子さま。もう1つは「この問題のパターンは知らない。やったことないから解けない」と思考のシャッターを下ろしてしまうお子さま。どちらが望ましいかというのは明らかですよね。

 両者の違いは、考えることを「楽しい」と思えているかどうかです。知識を身に付けることはもちろん重要ですが、受験学年になる前の段階で、初見の問題、知らない問題、どういう意味かわからない問題に対して柔軟に考えてみる、その過程をおもしろいと感じる素地を得ているかどうかというところが、問題に接したときのお子さまの反応を分けていると言っても過言ではありません。

--「わからない問題でも手を止めずに、前向きに考え続ける」という姿勢は、受験本番で初見の問題に触れる際にも大事になりますね。そういった姿勢は、どのように培われるものでしょうか。早稲田アカデミーではどのように指導されていますか。

 他塾同様、早稲田アカデミーでも小学3年生の後半から受験カリキュラムが本格的にスタートします。一方、小学3年生前半までのカリキュラムは自由度が高いのが特徴です。子供たちには、前提となる知識や解法のパターンがインプットされていない、まっさらな状態でいろいろな問題に向き合ってじっくり考えてもらいます

 たとえば、粘り強さが求められる数え上げの問題。1番目から5番目くらいまではすぐに数えられますが、「では20番目はいくつ?」と子供たちに投げかけると、皆一瞬回答に困るわけです。何かしら法則性がないかと考える子もいれば、すべて気合いで書き出して数える子もいます。ここでは、答えが合っているか間違っているかではなく「自分で考えて、なんとか答えを出そうとする姿勢」がものすごく大事になるのです。

 よく「低学年から中学受験の準備を始めると、途中で息切れしませんか?」と聞かれますが、それは真逆です。低学年のときに学ぶ楽しさや考える楽しさを体験し、身に付けておくと、高学年になったときに「難しいから嫌」ではなく「難しいから面白そう」と思えるのです。このことが、結果的に息切れせずに学び続けられるモチベーションにつながります。

学びに対する積極性を養う「小1・2対象 スーパーキッズコース」
学びへの熱中は「なんでだろう?」から始まる「小3対象 ジュニアコース」

大切なのは、先取りよりも「思考と分析」

--そのような力を習得するにあたって、低学年から意識しておきたいのはどのようなことでしょうか。

 早稲田アカデミーでは、学齢に応じた知的欲求や精神面での成長に沿ってカリキュラムを組んでおり、低学年からの先取り学習は基本的に推奨しておりません。逆に、知識がないからこそ今の力で試行錯誤しながら思考や分析をすることが大切だと考えています。計算など、繰り返し練習を積むことで、後にも使えるスキルは別ですが、保護者の方が良かれと思って公式や方程式を教えてしまったり、知識を与えてしまったりすることは避けてほしいという思いがあります。

 前述の通り、低学年のカリキュラムは柔軟に設計しているので、中学受験対策というよりも、習い事のひとつとして考えていただいても構いません。受験に向けての知識学習は小学4年生からでも十分間に合います。ただ、先ほどお伝えしたような「学びに対する前向きさ」「考える楽しさ」の素地を育むことができるのは、低学年の時期だからこそ。本当に価値のあることだと思います。

 また、低学年から机に向かう習慣を身に付けることも大切です。家庭学習の習慣がないお子さまが、高学年から塾に入る場合、必要な学習を進めていくだけでも相当な負荷がかかります。そのため、低学年のころからスモールステップで学ぶ姿勢を身に付けていくことが大事です。低学年の課題量が少ない時期から「決められた課題」を計画的に進めていくことで、小学4年生以降、家庭学習の量が増え、学習時間が増えたとしても「必要な宿題をする」ということ自体は変わらず、安定して取り組めるようになります。さらに勉強の楽しさや達成感、そして自己肯定感を育むことで前向きに取り組むことにもつながります。小学6年生のときに自分に何が必要で、何が不要かを判断して能動的に取り組む学びにつなげるためにも、是非お子さま自身が前向きに取り組める環境を用意してあげて欲しいと思います。

 学習習慣づくりのポイントは、決まった時間に決まった場所で勉強すること。お子さまの勉強部屋ではなくても、リビングなどのオープンスペースなど、お子さまが安心して取り組める場所が良いですね。学校の時間割も、習い事のスケジュールも、家庭によって異なるので、いつ何をやるかという学習計画もお子さまと一緒に相談しながら決めていくことが大切です。通塾をしていると「水曜日に塾で新しいことを習ったら、木曜日のうちに半分だけでも宿題を進めよう」としておけば学習ペースをつくりやすいと思います。学習の進め方に困ったら塾に相談していただけたらと思います。

間違うのは当たり前、「ミスを怖がらないこと」が大事

--早期からの習慣づくりが大切ということですね。一方で、家庭で学習に取り組むわが子に対し、つい口を出したくなったり、逆に放置しすぎて後悔したり、接し方がわからなくなるときがあります。塾として、家庭にはどのような役割を期待していますか。

 親として、どうしてもお子さまの成績が気になると思いますが、大切なのは、テストの結果やお子さまのミスに一喜一憂しないことですね。ミスを怖がってしまって自分で考えることをやめてしまわないように、低学年のうちは「間違うのは当たり前。間違っても良いから考えてみよう」というポジティブな声がけをしてあげてください。できる限り、お子さまに対して笑顔で接していただきたいなと思います。

 大人はついつい数字に気持ちを奪われがちですが、テストの受け方や得点の上げ方は高学年になってから対策すれば良いことです。低学年のうちは、お子さまが一生懸命考えたり、図を書いたりして考えるプロセスをみて「頑張ったね」と労ってあげることが大切です。不正解や失敗を怖がるようなマインドセットになってしまうと後々伸びませんし、自発的に考えられず、大人の解説を待つような子供になってしまいます。さまざまな親子に接してきたなかで、お子さまがやっていることを認め、一緒に学ぶことを楽しんでいるご家庭は、総じて中学受験もうまくいったケースが多いですね。

子供たちを夢中にさせる早稲田アカデミーの指導

--低学年から手厚くサポートし、中学受験合格に導く早稲田アカデミー。学齢ごとのサポートの違いについて、具体的に教えてください。

 まず、小学1・2年生を対象とした「スーパーキッズコースは1クラス6~8名の少人数制です。先ほどお伝えしたように、考えたことをどんどん発言してもらうという授業をするうえで、子供たちひとりひとりがどのような考え方をしているのか、どこで手が止まってしまっているかを、表情も含めて把握しながら進められるクラス規模です。実際にサイコロを動かしてみたり、アニメーションを使って図形を回転させたり、教具を用いた授業で子供たちの実感覚や空間認識を刺激することで飽きさせない授業を提供しています。

 授業は週1回、算数・国語を45分ずつ。授業後には保護者の方に向けて10分間ほど「ブリーフィング」という授業の振り返りを行います。低学年の授業は、知識を身に付けることではなく、学びを深めることが目的です。たとえば8ページあるテキストのうち4ページしか進まなかったとしても、その理由や狙いをきちんと保護者の方に説明し、コミュニケーションをとりながらじっくり進めていきます。

 小学3年生を対象とした「ジュニアコース」から1クラスの人数も増えて、15名前後になります。宿題についても、家庭で丸つけまで完了していただくなど、塾と家庭の相互チェックの体制がスタートします。また、小学3年生では5週に1度まとめテストを実施しており、お子さまがテストを受験している時間を使って、親御さん向けに保護者会を行っています。

 また年2回の個別面談を行い、お子さまの授業のようすや学習の状況をお話ししています。目標に向けての方針が、ご家庭内または塾とご家庭とで食い違ってしまうと、お子さまは非常に戸惑います。お子さまが板挟みになることのないよう、お子さま自身とご家庭と私ども講師陣が、三位一体となって中学受験に臨むことが大切だと考えています。

解ける喜びを刺激する「サマーチャレンジテスト」

--8月26日(土)には小学1・2年生対象に、翌日27日(日)には小学3年生を対象に「サマーチャレンジテスト」が実施されますね。このテストはどのような意図で実施しているのでしょうか。

 サマーチャレンジテストは「低学年の時期に必要な基礎力が備わっているか」、「もっている知識や経験をどのように応用できるか」、そして「初見の問題をどれだけ論理的に思考できるか」など、夏休みを終えたお子さまの状況をさまざまな観点で測定できます。そのため、算数では計算や一行問題から、算数が得意で難問を解くことが大好きなお子さまもワクワクできるような問題や、情報を拾い集めていくとスッキリと解ける謎解きのような問題まで揃えています。お子さまがもっとも集中するのはテストを解いているときです。そのため、お子さまが楽しみながら成長する要素を取り入れています。

 国語についても、漢字や語句、選択肢問題はもちろん、国語が大好きな子からも満足してもらえるような、自分の言葉で表現する記述問題も出ます。ある程度の長さの文章を読んで、主人公の状況や気持ちを読み解くような心情把握も、かなりレベルの高いものも出題します。100点をとることが難しいテストだからこそ、解けたときの達成感を得てもらえるように作っています。

8月26・27日実施「サマーチャレンジテスト」の詳細はこちら

--テストを受ける前と後、親はどのように声がけをしたら良いでしょうか。

 テストだからと意気込むのではなく、謎解きに挑戦するような感覚で「おもしろい問題が出るらしいよ」と誘ってみていただけたらと思います。テスト後には解説授業もあり、講師が場の雰囲気を盛り上げながら、皆でテストを振り返ります。「楽しかった!」と言って帰ってきてくれると期待して、お待ちください。

 「サマーチャレンジテスト」でも偏差値や順位は出ますが、何しろお子さまは小学校低学年ですので、いつもと違う環境で緊張してしまったり、別のことに気を取られてしまったり、力を発揮できないこともあります。お子さまが80点だったとき「このミスがなかったら90点だったのに」ではなくて、たとえ何点でも「こんな難しいテストで○点も取れたの?すごい!」とポジティブに声をかけてあげることが大事です。テストを受験することだけでも素晴らしいし、頑張って取り組んだことがお父さん・お母さんはうれしいんだよとプロセスを褒めてあげてほしいですね。

 テスト返却時には保護者カウンセリングもあります。講師も一緒に、お子さまの問題用紙を確認しながら、お子さまへの声がけのアドバイスなどもします。たとえば、不正解であっても一生懸命考えた形跡があれば、そこを褒めてあげてほしいですね。

--9月には小学3年生を対象とした新講座「深い論理の世界を楽しむ 算数チャレンジ講座」を開講予定とのこと。どのような講座なのでしょうか。

 「算数チャレンジ講座」は、最難関中学受験専門塾「SPICA」*がつくりあげた「論理」の世界を学ぶための講座です。「正しい答えを出すこと」、「正しい解き方を覚えて素早く解くこと」が算数において大切なこと…。果たして、本当にそうでしょうか。「答えに至るまでにどのような過程を経るか」。これを重要と考える算数、それが私たちの考える「論理」の世界であり、「算数チャレンジ講座」で提供したいと考えているものです。

 授業は、子供たち自身に「ああでもない、こうでもない」と考えてもらい、発言してもらいながら進めます。講師が一方的に解き方を教えることはありません。他の子の考え方と比較し、自分が考えているものからさらに簡潔に解にたどり着く方法を模索、議論することで、より合理的な解決方法を発表提案してもらいます。美しい解法が見えたとき、子供たちから自然と歓声があがるような、そんな興奮する問題と環境をご用意します。

 授業は月1回。今回のサマーチャレンジテストを含むテストの上位成績者のみに受講資格が与えられる特別な講座です。

* 最難関中学受験専門塾「SPICA」について
100人に1人のお子さまを10,000人に1人の存在へ。「量より質」「反復より思考」「過去より新作」をコンセプトに、早稲田アカデミーが2016年に開校した最難関中学受験専門ブランド。開校7年で、開成・筑駒・灘に467名の合格者を輩出している。


9月開講「算数チャレンジ講座」の詳細はこちら

子供の内面的な成長を信じてほしい

--最後に、中学受験に挑むご家庭に応援メッセージをお願いします。

 私自身も娘がおりますので、親御さんのお気持ちは良くわかります。この職に就いている私でさえも、わが子の受験となれば当然「何がなんでも合格させたい」「後悔させたくない」という気持ちが強くなります。一方で、入試というのはひとつのゴールである一方で通過点です。結果にフォーカスするのではなく、お子さま自身が能動的にチャレンジしたこと、壁を乗り越えようとする強さを身に付けていく過程こそが、この中学受験を通して得られるものなのではないかと思います。

 お子さまにとって、中学受験は一生の糧となるでしょう。受験生を支える家族にとっても、一生の経験や思い出になると思います。お子さまが大きくなるにつれて、初めて歩いたり、言葉を話したりしたときのような「目に見える成長」は少なくなっていきます。でも目には見えないところで、学力的にも精神的にも、間違いなく大きく成長しているのです。さまざまな不安や思いがあったとしても、そこはぐっと堪えて見守っていただいて、お子さまが前向きな気持ちで入試を迎えられるように、サポートしてほしいですね。そのために、私どもも全力で応援します。

--ありがとうございました。


 「低学年の時期に、先生や友達とやりとりしながら、やっと答えにたどり着いたときの達成感や楽しさという実体験を積むことが、高学年での学びに生きてくる」と竹中氏は強調する。知識を先取りするだけなら家庭でのドリル学習や他塾でもできるのかもしれない。しかし、早稲田アカデミーが提供する低学年指導の本質は、単なる知識の先取りにはない。人生における学びに対する価値観を形成するための土台となる、もっと大切な経験。それこそが、早稲田アカデミーが低学年指導に注力する所以だ。

 ワクワクしながら問題を解く高揚感、考え抜いて解けたときの達成感。そんな気持ちをわが子に味わってほしいと考えているご家庭は、ぜひこの夏「サマーチャレンジテスト」に挑戦させてみることをお勧めする。1回のテストで数値上の成長を実感することはもちろん難しいが、少なくともお子さまの可能性のかけらに触れることはできるだろう。

《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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