茨城県「医学部進学者向け教育ローン利子補給事業」県外にも拡大

 茨城県は2023年8月18日、「医学部進学者向け教育ローン利子補給事業」の利用対象者拡大を発表した。県の各種修学資金貸与制度をあわせて利用する場合、筑波銀行など県内5つの金融機関の県外を含む融資可能な区域に在住する人も利用できる。

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「医学部進学者向け教育ローン利子補給事業」について
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 茨城県は2023年8月18日、「医学部進学者向け教育ローン利子補給事業」の利用対象者拡大を発表した。県の各種修学資金貸与制度をあわせて利用する場合、筑波銀行など県内5つの金融機関の県外を含む融資可能な区域に在住する人も利用できる。

 茨城県では2019年より、県内の医師不足解消に向け、より多くの県内高校生の医学部進学を支援するため、県内金融機関と提携して「実質金利ゼロ」の教育ローン制度を設置。常陽銀行・筑波銀行・茨城県信用組合・水戸信用金庫・結城信用金庫の5つの金融機関の商品に対し、借入資金の支払利子について補助金を交付している。

 常陽銀行は、2022年度より対象を県外に拡大していたが、今回、筑波銀行、茨城県信用組合、水戸信用金庫、結城信用金庫についても、地域医療医師修学資金(地域枠)など県の各種修学資金貸与制度をあわせて利用する場合、それぞれの金融機関の県外を含む融資可能な区域に在住する人も利用できることとなった。

 これにより、県外出身などの場合も、より多くの人が「修学資金制度」+「各金融機関の教育ローン」+「県の利子補給」の3つの制度を同時に利用することが可能となるという。

 茨城県では、全国からより多くの医学生を呼び込み、県の地域医療を担う医師の確保を図っていくとしている。

《木村 薫》

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