京進、中高生「数学解法コンテスト」17人を表彰

 京進は2023年8月24日、「第14回京進数学解法コンテスト」のオンライン表彰式のようすを報告した。解答を導き出す解法を「より美しく華麗に」表現した中高生17人の表彰、最優秀入賞者による答案解説、問題作成者による解説、過去入賞者との交流などが行われた。

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「第14回京進数学解法コンテスト」オンライン表彰式
「第14回京進数学解法コンテスト」オンライン表彰式 全 3 枚 拡大写真

 京進は2023年8月24日、「第14回京進数学解法コンテスト」のオンライン表彰式のようすを報告した。解答を導き出す解法を「より美しく華麗に」表現した中高生17人の表彰、最優秀入賞者による答案解説、問題作成者による解説、過去入賞者との交流などが行われた。

 同コンテストは、数学への関心が高い全国の中学生・高校生のためのイベントで、2023年5月15日~6月30日の応募期間には、2つの問題に対し全国から多数の解法が寄せられた。厳正なる審査の結果、解答を導き出す解法を「より美しく華麗に」表現した17人を選出。2023年7月29日にオンラインで表彰式を開催した。

 京進によると、数学は、ひとつの解答を導き出す解法が無限にあり、シンプルで無駄のない解答には芸術のような美しさがあるという。これまでの入賞者には、国際数学オリンピックのメダリストも出ており、参加者の多くが「解法を考えるのが楽しかった」と感想を述べているという。

 表彰式では、「問題A」「問題B」2つの部門の表彰と、最優秀賞受賞者へのインタビューが行われた。問題A最優秀賞の岩下氏は、忙しい時期に問題に取り組んだが、解き終わった時に手ごたえを感じたことや、試行錯誤しながら良い解法を思いついたことに達成感があったこと、数学と共に物理も好きで、将来は研究を通じて何か社会に貢献できればと考えている、と話している。問題B最優秀賞の長谷川氏は、初めての応募で受賞できたことへの喜びや、考えた解法が評価された嬉しさ、解法をできるだけシンプルになるように工夫したこと、難問に挑戦する楽しさや解けた時の達成感が学ぶモチベーションにつながると答えている。

 そのほか、入賞者からは「手ごたえのある問題に取り組めて嬉しかった」「数学の魅力に触れられた」「難しい問題を悩みながら解いたので入賞できて嬉しい」「きれいな解を思いついた時に、問題のすごさにも気づいた」など、問題に取り組む時間で得られる思考する楽しさや、答えにたどり着いた時の達成感に関する感想が、今回も数多く寄せられたという。

 表彰式後には、問題作成者である京進TOPΣで「数学オリンピック対策講座」を担当し「東大・京大数学添削講座」主幹 兼 問題作成者の車坂源氏からの問題解説、過去の入賞者で現在東京大学の大学院で数学を研究する大学院生による問題への講評などが行われた。3人の大学院生への研究生活や数学に関する質疑応答タイムでは、大学院での研究や生活についてや数学オリンピックへの取り組み方などのマニアックな質問などもあったという。先輩達からの「数学は世界が広がる。知らない知識との出会いもありロマンがある」という言葉にうなずく中高生もいて、数学の魅力を知る学生たちにとって、実りのある交流の時間となったという。

問題と回答例はWebサイトで確認できる。

◆第14回京進数学解法コンテスト入賞者
※同一賞内は五十音順
問題A 入賞者
【最優秀賞】
岩下幸生(市立札幌開成中等教育学校)
【優秀賞】
岡田俊祐(奈良県立奈良高等学校)
行田唯人(宮城県仙台第二高等学校)
【敢闘賞】
稲村秀太郎(富山県立富山高等学校)
岡本稜平(名古屋高等学校)
高橋海翔(駒場東邦中学校)
西村直哉(土佐高等学校)
松山悠太郎(UWC ISAK Japan)
妻鹿洸佑(筑波大学附属駒場高等学校)
森山大馳(埼玉県立春日部高等学校)

問題B 入賞者
【最優秀賞】
長谷川巧(帝京大学高等学校)
【優秀賞】
稲村秀太郎(富山県立富山高等学校)
岡田俊祐(奈良県立奈良高等学校)
【敢闘賞】
稲田瑛太(千葉県立佐倉高等学校)
佐橋研太(灘中学校)
中島健裕(長野県松本深志高等学校)
西村直哉(土佐高等学校)

《中川和佳》

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