LINEヤフーが運営する子供向けの安全安心なポータルサイト「Yahoo!きっず」は、生成AIを活用してオリジナルのゲームを誰でも簡単に作ることができる「AIでゲームつくりエイター」の提供を開始した。ゲームで遊びながら生成AIの基礎となるプロンプトの書き方や設計方法などを学ぶことができる。
「AIでゲームつくりエイター」は、生成AIを活用した5種類のゲームを遊びながら、生成AIの基礎となるプロンプトの書き方や設計方法、ゲーム作りの創意工夫ポイントなどを楽しく学べるコンテンツ。ゲームごとのプロンプトは、遊びながら改良できるほか、一からプロンプトを設計して完全オリジナルのゲームを作成することも可能。子供たちのクリエイティブ思考と生成AIリテラシーを育成し、次世代の創造力向上を支援する。
LINEヤフーが20代から50代の保護者1,000人を対象に実施した「子供の生成AIの活用・学習に関する意識調査」によると、「子供に生成AIを活用させたいか」という設問に対し、約6割の親が肯定的に回答。小・中学校や自宅での生成AI学習についても、6割強の親が導入に肯定的な意見を示した。一方で、「どちらかといえば反対で、限定的な使用にとどめるべき」など、慎重または否定的な見解を示す意見も3割強にのぼり、生成AI活用への期待が高まる一方で、導入方法や活用時の配慮が重要視されていることがわかった。
「生成AIの家庭での活用に関して感じている課題」については、「子供が誤情報を信じてしまうことへの不安」の声がもっとも多く、ついで「子供の思考力や創造力の低下」「親自身が正しい使い方や教え方がわからない」といった声が多く寄せられた。家庭内においても、生成AI活用に可能性を感じる一方で、情報の正確性や子供の学び・発達への影響、保護者自身の指導力など、多面的な課題が明らかになった。
こうした背景を踏まえ、Yahoo!きっずでは、子供たち自らが、生成AIを活用したゲーム作り体験を通じて、プロンプトの書き方や設計といった生成AIの基礎や創造力、問題解決力を身に付けられる「AIでゲームつくりエイター」を開発。対象は小学3年生から6年生を想定しており、子供たちが理解しやすいようイラストで生成AIの仕組みやプロンプトの書き方を解説するコンテンツも備えている。
子供が安心安全に利用できるよう、1日あたりのゲームプレイを最大20回までに制限し、深夜帯の利用をブロックするなど、過度な利用を未然に防ぐ対策を取っている。「AIでゲームつくりエイター」は、誰でもブラウザから無料で利用することができる。