「学校で投資・お金の教育は必要」保護者の6割超

 ウィズは2023年9月6日、「子どものお金教育に関するアンケート調査」の結果を公表した。学校でのお金の教育に求めるのは、「お金の概念」で、「投資に失敗する可能性」を不安に感じていることが明らかになった。

生活・健康 その他
投資・お金の教育に取り組んでいる学校があることをご存知ですか? n=3,000人
投資・お金の教育に取り組んでいる学校があることをご存知ですか? n=3,000人 全 5 枚 拡大写真

 ウィズは2023年9月6日、「子どものお金教育に関するアンケート調査」の結果を公表した。学校でのお金の教育に求めるのは、「お金の概念」で、「投資に失敗する可能性」を不安に感じていることが明らかになった。

 「子どものお金教育に関するアンケート調査」は、2023年8月24日、全国の20代から60代の男女を対象にインターネットで実施した。有効回答数は3,000人。

 はじめに、投資・お金の教育に取り組んでいる学校があることを知っているか聞いたところ、「知っている」と回答したのはわずか8%、「聞いたことがある」との回答も20.9%にとどまり、一方「知らない」という回答は6割にのぼった。年代別に見ると、回答に大きくばらつきはないものの、20代は「知っている」との回答が他年代と比べ多く、同様に「知らない」との回答は他年代よりも少ないことがわかった。

 続いて、学校での投資・お金の教育は必要か否かを聞いたところ、「絶対に必要」「どちらかというと必要」を合わせた「投資・お金の教育は必要」と考えている方は66.2%となった。必要であると回答した方へ、いつからはじめるべきか聞いたところ、最多は「小学校高学年」41.5%で、ついで「小学校低学年以下」26.6%となった。7割近い方が、「小学校」からく投資・お金の教育をはじめるべきだと考えていることがわかった。

 次に、子供のお金の教育でもっとも力を入れるべきことについて聞いたところ、最多は「お金の大切さ」42.0%で、「お金の仕組み」34.4%が続く。一方、「各投資のやり方」11.0%、 「為替の仕組み」6.5%と、実際の投資活動に直接関わる内容については、世代問わず低かった。投資・お金の教育は行うべきだというものの、その中身は直接投資活動に関わることではなく、お金の概念的な部分を多くの方が望んでいるようだ。

 最後に、子供のお金の教育について、どのような不安があるか聞いたところ、「投資に失敗する可能性があること」24.3%、「他に大事なことが疎かになる可能性があること」24.2%、の2つが高い結果となった。しかし世代の違いも大きく、「他に大事なことが疎かになる可能性があること」に関しては、20代が16.5%、30代が19.5%、と回答者の年齢があがるにつれ高いポイントを獲得、世代別でもっともも高かったのは60代以上で28.9%となった。逆に「自分がお金の知識がないこと」については、10代32.5%、20代28.6%と、年代があがるにつれポイントは下がり、もっとも少なかったのは60代以上で9.3%となった。

《中川和佳》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集