【大学受験2024】東工大、独自奨学金に「女子学生枠」創設…月額5万円支給

 東京工業大学は2023年9月26日、同大独自の奨学金制度「大隅良典記念奨学金」において、2024年4月入学者より「女子学生枠」を創設すると発表した。学士課程(いわゆる学部)の修業年限である4年間に、月額5万円を支給。条件を満たせば修士課程でも支給を継続する。

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大隅良典記念奨学金に新たに「女子学生枠」を創設
大隅良典記念奨学金に新たに「女子学生枠」を創設 全 2 枚 拡大写真

 東京工業大学は2023年9月26日、同大独自の奨学金制度「大隅良典記念奨学金」において、2024年4月入学者より「女子学生枠」を創設すると発表した。学士課程(いわゆる学部)の修業年限である4年間に、月額5万円を支給。条件を満たせば修士課程でも支給を継続する。

 「大隅良典記念奨学金」は、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授からの多額の寄付を原資とした、将来の日本を支える優秀な人材を育成するための東工大独自の奨学金制度。2018年度の制度開始以降、両親が4年制大学を卒業していない学生を対象とした「ファーストジェネレーション枠」や、1都3県を除く地域で自宅からの通学が困難な学生を対象とした「地方出身枠」などを創設し、多様な学生の支援に努めてきた。

 今回新たに、女子学生を対象とした「女子学生枠」を創設。東工大が強力に推し進めているダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取組みの一環として、女子学生比率の向上を加速させることが狙い。2024年度入試からは、総合型選抜および学校推薦型選抜において「女子枠」の導入も決定しており、女子学生への入学の間口を広げるだけでなく、在学中の経済的な支援も行える体制をとる。

 奨学金「女子学生枠」の対象は、2024年4月に学士課程に入学する新入生。応募受付は2023年10月から開始し、入学前に申請を受付、選考、内定者の決定を行う。内定者のうち、最終的に東工大に入学した女子学生が正式採用となる。

 応募資格は、2024年4月に学士課程に入学を希望する女子学生で、申込時までの全履修科目の評定平均値が4.3以上相当など。世帯の所得制限も設ける。採用予定人数は、女子学生枠、ファーストジェネレーション枠、地方出身者枠あわせて30名程度。

 支給額は月額5万円。原則として学士課程の標準修業年限以内(一般的に4年間)を給付期間とするが、学士課程卒業後に引き続き同大修士課程に入学し、資格を満たす場合は、申請に基づき、修士課程の標準修業年限以内で支給を継続するという。

 2024年度の奨学生募集の申請期間は、10月2日~11月30日必着。応募に関する詳細は同大Webサイトで確認できる。

《畑山望》

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